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雑記 ブログ3年目と休止のおしらせ

雑記
01 /25 2014
よりみち図書館にアクセスいただきありがとうございます。

ぽつぽつと更新してきて、ようやっと3年目を迎えることができました。

いままで、なかなか一つのことを続けることができなかったので、これは自分としてはなかなかの達成度です。

この3年目という節目で、このブログを休止にすることにしました。

最近仕事やプライベートでやらなければならないことや、学びたいことが増えてきて、なかなかブログにまで手が回らなくなってきたからです。

ブログは休止しますが、読書はこれからもずっと続けていきます。

みなさんも、有意義な読書ライフを。そして素敵な本との出会いを願っております!

いままでありがとうございました☆


●3年間ブログを続けてきた中で、一番印象深い本を紹介した記事
良い意味で叱ってくれる本 『自分の中に毒を持て』
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『さまざまな迷路 (新潮文庫)』〜ショートショートの魅力と毒〜

星 新一
01 /23 2014
さまざまな迷路 (新潮文庫)さまざまな迷路 (新潮文庫)
(1983/08)
星 新一

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星新一氏の著者は小学生のころから親しんでいるが、今回読んだ『さまざまな迷路』が一番面白いと感じた。



全体的な密度のこさ。読みやすいんだけれど、そこに詰め込まれた世界観はどれもが秀逸。

2ページほどの話でも、そこにまったく独自の世界が構築されており、手が抜かれているということはありません。



いわゆるオチの部分も、様々。

うまく落としているものもあれば、ブツんと切断されたようなラストも。

明快なオチがあたえられていないものは、逆にそのすっきりとしない感じに魅力があるものもありました。



一つ一つのテーマとか。

社会風刺、哲学、心理学などなど。

どの作品にもなんらかの毒が仕掛けられており、読後にその毒の広がりに気付く感じ。

普段の生活の中では、その毒はなかなか認識し難いのだけれども(雑多な日々の中で拡散されてしまって、イマイチ明確でない)それらをショートショートの中で結晶化して、読者に気付かせる感じ。

面白いというだけではないのが、それがまた良かったです。



私の好きな展開のタイプは、ちょっとしたことが大事になっていくもの。

自分の意志がだんだん及ばぬ範囲にまで膨らんでいくなど、展開の妙と社会の象徴のような感覚が好きです。

『さまざまな迷路』の中でもこのタイプのものがいくつかあって大変満足しました。

(はやらない料理屋さんが泥棒の相談をしていて、それが最終的には大事になるってやつとか)



少ない文字数の中に、宇宙をつめこむ。ある意味日本人の性質にピッタリ合ったスタイルなんじゃないかと思います。

『田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書)』~気持ちとアイディア~

新書
01 /17 2014
田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書)田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書)
(2009/08)
金丸 弘美

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仕事上、色々地域おこしのことなんかにも興味有ります。

どうすれば、もっと住みやすい町になるのか、活気がでるのか。

また、外部からのお客さんとかの流れが増えるにはどうしたらいいのかなど。



日本全国、各市町村が抱えている問題ですね。

もっぱら都市型の国作りを進めてきた結果が、現在の地方の惨状。

若者は都市部に行ってしまい、残っているのは高齢者ばかり。

人口が減れば、店舗も減って、働き場所がなくなり、そして働き手がよそへ行ってしまう。悪循環。



ご多分にもれず、私の住んでいる地域もそんな感じです。

観光資源というものは豊富な地域なのですが、いかんせんそれを活かしきれていないのが現状。



これ実際に、住んでいる身となってはじわじわくるものがあるんです。

ぞわぞわとした危機感というか、そんな感じ。

今日のお昼、仕事場の近くの喫茶店に行ったのですが、12時半というのに誰もお客はおらず。一人寂しくオムライスを食べました。

もはや食べ歩く人さえほとんどいないような、そんな人口の少なさっぷり。

毎年毎年右肩下がりに減って行く人口グラフを見ていると、この先どうなっちゃうんだろう。。。という不安。

もちろん、今はウェブだのなんだので、仕事を仕入れることも可能ですが、やはり地元から仕事を得たいというのも人情。

自分の身のことも含めて、地域の衰退は人ごとではありません。



私の場合は、幸いにも地域活性化のビジョンや活力を持った同年代の人が友達にいるのが救い。

遊んだりしながら、色んな意見交換や、取り組みへ参加できるので、その点はすごくありがたい。

こういう友達がいるからこそ、頑張ろうって思える。

一緒に良くして行きたいから、勉強にも身に入る訳で。



そんなこんなで手に取ったのがこの本。

Amazonの評価も良かったですが、内容も良かった。

きちんと、やるべきこと、やっちゃいけないことを明確にしてくれていますし。

各地域の成功例をわかりやすく噛み砕いて、知らせてくれています。



一番強く思ったのは、やはり“その土地ならでは”を明確にせにゃならんということ。

これを怠れば、どこにでもあるような、面白みの無い地が出来上がるだけのようです。

「うちの地元にゃ、そんなものはない。」というなかれ。

他の地域の人からすれば、新鮮で面白い土地、文化、食、自然がきっとあるはずですから。(だからケンミンショーなんかが人気がある)

とにかく“ならでは”を見つけ出し、それを研ぎすませて提供していく。

それはすぐにできることじゃないし、色んな人とコラボレーションせねばならないものです。(その土地の良いところなどは、外部のお客さんが見いだして育て上げることだってあるのだから)



今一度、自分が好きな地元を見つめ直してみます。

雑記 年末と振り返り

雑記
12 /20 2013
さて年末。
今年もあとわずかです。

振り返ってみますと、読書量は昨年より少なめでしたが、その分、一つの本にじっくりと取り組むことができたような気がします。
また、ブログにはあまりのせませんでしたが、ビジネス書やデザイン書をけっこう読んだ年でもありました。
仕事の本もがつりと、趣味の本もいい塩梅で。
楽しく勉強にもなる読書には良いペースを保てました。

年末ばたばたと。
仕事納めやら大掃除やらあるので、今年のブログ納めはこの記事で。
皆様良いお年を!

『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』~ギャップの優しさ~

アート
12 /14 2013
ダース・ヴェイダーとルーク(4才)ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
(2012/05/28)
ジェフリー・ブラウン

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ルークとダースベイダー。
sfの世界でもっともスケールのでかい親子喧嘩(?)といったら、この二人では無いでしょうか 。

エピソード1〜3までは、ダースベイダーことアナキン・スカイウォーカーの生い立ちと顛末。
そして4〜6まではその息子ルークの運命と、父との決闘。
古典的な展開ながら、ストーリーの骨太さと映像の素晴らしさで、何度見ても飽きない映画の一つです。

本書は、仮定(アナザワールド)のお話。
ルークはまだちっちゃくて、ダースベイダーは子煩悩。
シングルファザーなダースベイダーが、厳しくしようにもしきれない甘さで、ルークと日常をおくる、そんな内容です。

絵柄も可愛いし、ダースベイダーの甘さもなお可愛い。
ルークが戸棚のお菓子をフォースでとろうとしている所をじっと見つめるベイダー。
一緒にご飯やお菓子を食べるベイダー。
寝る前に絵本を読んであげるベイダー。
そして、いつでもどこでもベイダーにくっついていたいルーク。

映画の世界では絶対になかったであろう世界。
そのギャップもあってか、なおさらこの絵本の世界が愛おしく感じてなりません。
ベースの映画の世界観は失わず、しかし設定を変えるだけでまったく違う世界が広がる。
パロディーの一種なのでしょうが、ただ可笑しいというだけでない、味がある本でした。
(ダースベイダーとルークの元設定があるからこそだせる味)

図書館男子

図書館好きの管理人が、様々なジャンルの本を紹介しています。特にお気に入りなのは、江戸、落語、アート、デザイン系の本。相互リンク随時募集中!