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『読むだけですっきりわかる日本史 』~きっかけはわかりやすさ~

学術
10 /29 2013
読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫)読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫)
(2008/06/03)
後藤 武士

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高校以来の歴史のお勉強です。

レビューとかを見ているととにかく分かりやすいとのことで、ただそれだけを頼りに手に取りました。



日本史。小中高としっかり習ってきたはずなのに、どこかあやふや。

平安、室町、鎌倉、戦国とかこのあたりがどういう順番で、何が起こったのやら。

戦国時代に武将達がわんさか出てきて戦ったけど、それじゃ武将とか武士とかはいつごろ、どのような理由で誕生したのか。

毎度、時間が足りなくなり割愛されていた現代史ではいったいどんなことがあったのか。。。などなど。



頭の中でかなりあやふやな構成になっていた日本史を再度理解するために、読んでみましたが、噂に違わず分かりやすかったです。

本当に必要な部分だけをピックアップして、そして流れを重視して説明してくれている感じ。

小説とかでもそうですけど、やっぱり流れが分からないとつまらないですよね。

学校の授業とかだと、時間がかかりすぎて、歴史の流れが分かり辛かったりしたのですが、本書を読むと、そういう部分がすごく分かりました。

学生時代、それほど面白くないと思っていた平安あたりも、大きな流れの視点で見つめると、結構興味深いものがありました(政治争いとか)。



大人の再学習にももちろん良いですが、中高生が読んでも教科書の理解を深めるのにいいかも。

本書で日本史全体の輪郭をつかんで、教科書でディティールをつめていく感じ。

冒頭でも出てきますが、歴史をしることで、その成功点や過ちをしり、未来に活かしていくべきとあります。

改めて、日本史を通しで見ていると、失敗する人はするべくして失敗しているし、成功する人は先見の明や大局観的なものを持っていたりして、これは歴史をとわず、学ばなければいけないことだと感じました。

少しでも早い時期にそのことに気付けば、歴史はおおいに役立つものでしょう
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『海馬―脳は疲れない (新潮文庫)』~毎日ご苦労様です~

学術
10 /04 2013
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
(2005/06)
池谷 裕二、糸井 重里 他

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糸井重里さんと脳学者池谷さんの対談本。
一時話題になって、書店で平積みされてましたね。

脳のことって専門的なんだけれど、そこに糸井さんのような、万物を消化しやすい形に変えてくれる人がいると、わかる気になるから不思議。
結構難しいことに言及しているはずなんですが、身近なことや事例に置き換えられているから、すいすいと入ってくる。

が、これを覚えていられるかどうかは問題。
脳には可塑性ってものがあって(押したらへっこんだままみたいなイメージ)だから覚えることができるんだとか。
海馬に情報が蓄えられて、必要か必要じゃないか選別されて。。。エトセトラ。。。
普段、365日休まず使い続けている、この器官へ思いやるきっかけにはちょうどいいかも。

ただ、、、悔しかったのは。。。
半分ぐらい読んで気づいたのですが、私この本を前に読んだことがあった!
脳、特に記憶に関する分野「海馬」を扱った本を読んだことを忘れるなんて、なんとも歯がゆい感じ。
面白いと感じつつも、私の脳はこの本を「記憶しなくてもいいやぁ」って判断したことでしょう。
つくづく脳ってものは不思議です。

『蛇のファッション考』~歴史を飾ってきた蛇たち ~

学術
04 /03 2013
蛇のファッション考蛇のファッション考
(2012/07)
堀江 珠喜

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蛇が苦手な人は大変に多い。
ですが、アクセサリーやデザインの一部に組み込まれると、好きになる人が多くなる。
歴史的に見る、人と蛇との関わりを論じた本。

『蛇のファション考』という割には、ファッション的な側面には言及が薄い気がします。
どちらかというと文学作品とか歴史上においての蛇の扱われ方についてのほうが多め。
でもそれも、なんだか論理的にしっくりこないのが多かった。。。
様々なことを無理やり蛇に結びつけようというような、強引さが感じられちょっとうんざり。

もうちょっと、ファッションだけに絞った内容だったら面白かったかも。
それこそ古今東西の蛇モチーフのアート、デザイン、アクセサリーなどを収集して比較するような本。
ちょっと、本書の内容では『ファション考』というには、大げさな感じがします(あるいみ誇大広告)。
写真や図の資料も少ないですし。

これに似た本で言うと以前読んだ『ナメクジの言い分 』のほうが、のどかさとゆるさが漂っていて面白かったです。ナメクジだけでこれだけ話が膨らませられるかといったサブカル的な面白さ。

本書は読み物として妙な硬さがある。
かと言って、学術的なものとしては論理的飛躍も感じる部分もあるし。

ただ、蛇と歴史のつながりを、これだけ多く調べ上げた部分に関しては、評価したいです。


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八重歯好きへ捧ぐ 『八重歯ガール』

『たばこの「謎」を解く』~たばこの歴史、始まりなど~

学術
12 /16 2012
たばこの「謎」を解くたばこの「謎」を解く
(2001/12)
コネスール

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たばこの歴史本

●吸ってー、楽しんでー

昨今、とりしまりの厳しいたばこ。
多くの人が、値上がりしようが喫煙所が減ろうがそんなこと知ったことなしに愛し続ける嗜好品。
そんなたばこは一体どこから来て、どのような歴史を経て我々の生活に溶け込んでいったのか。
喫煙者なら一度は考えたことがあるであろう、たばこの歴史を記した本です。

本書の発行年が2001年。
まだ、喫煙所が街中に溢れ、学校だろうが駅だろうがすぱすぱ吸えていた時代。
(2003年ごろだったか?そのころ喫煙者でしたが、そのあたりに大学からたばこの自販機が撤去されました。)
とにかく喫煙者が肩身の狭い思いをせず、気持ちよーくたばこライフを楽しめていた時代の本です。
ちなみに本書では、マイルドセブンがまだ250円。うーん、10年でだいぶ変わったなぁ…

はじめは南米あたりでほそぼそと吸われていたタバコが、大航海時代を期にヨーロッパへと広がります。
そして世界中にひろがり、世界は紫煙につつまれることに。
パイプ、スナッフ(嗅ぎたばこ)、葉巻、シガレットと形を変えながら、お手軽に日常に憩いを生み出す嗜好品として世界の人々を魅了し続けてきたようです。
我が国日本でも、キセルという独自の形態が発達し、質の高い刻みたばこの製造や、おもてなしとしてのたばこなど、一つの文化として尊ばれてきました。

火をつけて、煙を吸うタイプのタバコはまだまだ馴染み深いモノがありますが、嗅ぎたばこのスナッフに関してはまったく未知のもの。
吸った(嗅いだ?)こともありませんし、愛用している人も見たことありません。
しかし歴史的に見ると、スナッフの重要性も見えてきましたし、たばこの歴史の転換点でどのような位置づけだったのかもなんとなくわかります。
おそらくこれからも吸う(嗅ぐ)ことはないと思いますが、スナッフに関する知識を仕入れることができたのは儲けものかな?本というまとまった形式だからこそ、得ることのできる知識はたっぷり。

この本、とにかくたばこ賛歌がすごい。
ちょっとひいてしまうぐらいたばこをベタ褒め。
悪いところには目も触れず、とにかくたばこの良い側面をぐいぐい主張してきます。
製作元はJTの社内ベンチャー。だから、とにかく押しの一手。
2012年現在ならば、世間の目を気にして発行にふみきれないであろう本。たばこづくしの内容です。

たしかな因果関係は知りませんが、たばこに有害なめんがあることは確かでしょう。
しかし、それを言うならお酒にだって、ジャンクフードだって、多くとりすぎれば毒になる部分だってあります。

嫌煙家の方は「たばこは百害あって一利なし」と言いますが、それならばなぜ歴史の中でこんなにも長いあいだ人々に愛されてきたのでしょうか。
私は、ほどほどとマナーさえあれば、たばこはよろしいものだと思っています。
この本読んで、歴史と文化の側面からたばこを見直してはいかがでしょうか。


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『日本の民家 (岩波文庫)』~ありふれたものに価値を見出す~

学術
12 /06 2012
日本の民家 (岩波文庫)日本の民家 (岩波文庫)
(1989/03/16)
今 和次郎

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建築と生活

考現学の創始者として知られる今和次郎による日本民家についての簡潔な入門書。大正年間、柳田国男らの手引でおこなった民家調査にもとづいて書かれたものだが、村の人々の日常生活を含めて描きだされた民家の小宇宙は、しみじみとした郷愁に満ちてあたたかい。著書自身によるスケッチを多数収録。(「BOOK」データベースより)


●民家と今和次郎氏

今年の夏、大阪の万博公園な内にある国立民族学博物館で、本書の著者である今和次郎氏の特別展が行われていました。
それまで、氏のことは知りませんでしたが、展覧会での莫大な量のスケッチと観察眼に圧倒されたのを覚えています。
もともとデザイン専攻の方だったようで、そのスケッチにしても、とてもわかりやすい上に、面白くまとめられていました。

考現学というちょっと変わった学問を生涯にわたって行い続けた今氏。
そんな今氏のわりと初期の仕事がまとめられたのが本書のようです。

とりわけ、建築などには興味はないのですが、この本はおもしろかった。
今では、どの地方に行っても消滅してしまったような、古き時代の土地どちの民家が、詳細なスケッチとともに掲載されています。

イメージするならば、日本昔話にでてくるおじいさんとおばあさんが住んでいる家。
今まで、ぼんやりとしたイメージでしかなかった「民家」というものが、しっかりとしたビジュアルで記録されているから面白い。
これは、大人が見ても面白いですが、案外子供さんなんかに伝えたいもの。
時代が経るにしたがって、昔話などの持つ生活風景のイメージが失われ、妙にリアリティーのない世界の話としてしかイメージされなくなる恐れがあるから。
本書にあるような、民家のイメージをしっかりと知っておくだけでも、その昔話の持つ世界観に対して奥行を持つことができるはずです。

●各地の家の違いが明確だった頃

もう一つ面白いのは、日本各地の色々な民家が載っていること。
この”色々な”ってのがミソ。

現代では、日本全国ほぼおなじようなつくりの家ばかり(寒冷地など気候条件で若干の差はありますが)。
それは流通が発達し、同じ材料同じ技術で家を作ることができるようになったからです。

本書に載っているのは、まだそれができない時代の民家の記録。
その土地の材料で、その土地の風土にあった、そういうものから建ち上がってきた民家の形があります。
山に近い家と、平地にある家でも違いはでてくるし、山間部と海辺では全然ちがう。
そういう違いをしることで、日本の風土の妙味みたいなものを感じることもできました。

我々の生活のルーツというか、そういうもの。
戦後のどこかで、経済が豊かになるにつれて断絶してしまったものの記録があります。


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