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『ホビットの冒険 オリジナル版』~2013年一発目は岩波ファンタジーで~

J. R. R. トールキン
01 /04 2013
ホビットの冒険 オリジナル版ホビットの冒険 オリジナル版
(2002/12/07)
J. R. R. トールキン

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あけましておめでとうございます。
本年もご愛顧よろしくお願いいたします。

さて、2013年一発目は『ホビットの冒険』です。
数年前、『指輪物語』の映画版が大ヒットし、現在ではこの『ホビットの冒険』も映画化されています。

たしか、私が中学生ぐらいに父が土産に買ってきてくれたのですが、キャラクターの数が多く、また覚えきれずに途中で挫折し、今まで読まずに放置してきました。(もったいない)
新年最初の本は、何かほっこりと読める本をと思い、今回読んでみたしだい。

私の手元にあるのは岩波世界児童文学集に収録されているバージョン。
子供向けとあって、ひらがながおおく、読むのにけっこうつっかえつっかえでした。
訳されたのも、けっこう昔なのかな?表現の古めかしさもありますが、そこはそれでなかなか良いです。

ホビットが住む世界というのは、もちろんこの世界にはないものです。
しかし、出だしの「地面の穴のなかに、ひとりのホビットが住んでいました。」という一文で、すんなりとその世界に入り込めるから素敵。
無理なく世界が広がっていきます。自然と魔法と、そして様々な生物が共存し、時に争う、ファンタジーの世界。
それらが、しだいに現実の世界とリンクしているようなリアリティさえ感じてきます。
現在では、小説、漫画、ゲームと様々なファンタジーの世界がありますが、まさにそれらの原型のような世界観がありました。

主人公のホビットが、ふとしたことから魔法使いとドワーフ達とともに宝物を求める旅に出るところから話ははじまります。
その道中は、ピンチあり、癒しあり、友情と葛藤などなど様々なエンターテイメントの要素がつまっていてあきることはありません。
種族ごとに様々な性格があり、それでもそれらを許容し合って危機を乗り越えていくところなどは、いつの世も世界情勢が本来目標としなければいけないような、理想像があります。
本来、ファンタジーなどは寓意を込めてそれらを伝えるためにうってつけのもので、『ホビットの冒険』ではなおさらそれを強く感じました。

先にも書いたように、私の読んだのは岩波世界児童文学集版です。
今日、図書館で別のバージョンを読んだのですが、訳者が変わるだけでぜんぜん違う印象をうけます。
どちらかといえば、レトロな世界観を楽しみたい方、または子供に読ませてあげたい方には、岩波版がおすすめです。
今後読もうとお考えの方は、購入前に一度各社読み比べてみることをおすすめします。



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