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『ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)』 夢を支える努力がある 

松岡 圭祐
08 /02 2012
ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)
(2008/08/28)
松岡 圭祐

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仕事に対する誇りを持つ


東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛…。様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの“バックステージ”を描いた、史上初のディズニーランド青春成長小説。 (「BOOK」データベースより)


「新潮文庫の100冊」収録


●ディズニーランドという世界

うーむ、どこまでが本当のことなのか。
ディズニーランドの裏側を舞台に繰り広げられる、青春小説。
夢の世界を支える人々のリアルな物語。

ディズニーランドに行くたびに、幸せな気分になれます。
もう、ゲートくぐった時からハッピー。
徹底した空間づくりによって、我々は浮世を忘れることができ、ただただディズニーランドという世界にどっぷりつかることができるのです。

そのディズニーランドの舞台裏を、物語の舞台にする。
読んでいると「こんなこと書いていいのかな・・・?」っと不安になるぐらいずばずば現実的な描写がでてきます。
(小説であり”フィクション”なので、実際のディズニーランドとは関係ないことになってると思いますが)

●気づくと、行きたくなっている

物語のキーとなる「ミッキーの着ぐるみ」。
着ぐるみって言い切っちゃってる…
分かっていることなのに、なぜかショッキングな感じ。物凄いタブーを犯しているような変な感覚さえ覚えます。

でも話が展開するにつれて、そういう部分も含めて、トータルなディズニランドの魅力がどんどんでてきます。
主人公の頑張りや、ほかのスタッフの頑張り。
かなりの青臭さや、ご都合主義な展開もあるけれど、読んでいて熱くなるものはあります。

仕事に対する情熱ってなんなのか。
誰のために仕事をするのか。

ディズニーランドという、かなり特異な場所を舞台に繰り広げられる、仕事に対する姿勢など。
実際にもこういうスタッフがいてこそ、私たちは安心して夢の世界に浸れるのだと改めて認識。

そんで、読み終わると無性にディズニーランドに行きたくなるのでした。


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