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一人づつ、ひとりづつ 『七人の鬼ごっこ』

七人の鬼ごっこ七人の鬼ごっこ
(2011/03/19)
三津田信三

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電話の向こうから…


秘密の場所が結びつけた子供たち。彼らは成長し、それぞれの生活に追われていた。そんな中、懐かしい人物からの電話が、彼らが封印したはずの記憶を蘇えらせた。ひとり、またひとりいなくなる…。電話のベルは死の鬼ごっこの始まりの合図なのか?メンバーの一人であるホラーミステリ作家が、この不可解な事件に巻き込まれていく―。(「BOOK」データベースより)



●初夏の日に

久しぶりに、ホラー系の小説を読みました。

最近はあまり読みませんが、中学高校時代は、ホラー小説にどっぷりはまっていました。

ちょうどその時期、角川ホラー小説が次々と映画化されていた影響もあります。
リング、らせん、四国、犬神、黒い家etc…

薄気味悪い、ジャパニーズホラー。
その雰囲気にはまってしまい、一時期読む小説はホラー系ばかり。
中高の大事な時期に、もっと別の本を読んどきゃ良かったなぁと時々思います。

さて、そんな私も最近ではめったにホラーものは読まなくなりました。
(前回記事にした『狐媚記』は私の中ではファンタジーのくくりです)

タイトルが良いですね。『七人の鬼ごっこ
こういう、牧歌的な遊びに、限定的な数字が組み合わされると、急に薄気味悪くなります。
(例:  三人のだるまさんがころんだ 五人なわとび 9人のかくれんぼ etc…)主観的なものかもしれませんが。。。

●ホラー×ミステリー

『七人の鬼ごっこ』、内容は、ホラーというよりはミステリー。
最初純粋なホラーかな?と見せかけて、徐々に謎に迫っていくタイプです。
純粋なホラーを期待していたので少し残念。

子ども時代の共通体験、どうしても思い出せないある日の記憶、次々と殺されていく当時の友達、次のターゲットは…

あやふやな記憶や、生まれ故郷に潜む因縁などが絡まり、薄気味悪いミステリーに仕上がっています。
一部ホラー的要素もありますが、しっかりとミステリー。
きちんと謎解き場面もあります。

私にとって残念だったのは、一番ホラー要素を感じる部分の謎解きがなかったところです。
旧家の秘密、その土地の因縁、ふるくから隠されていたものは…
すっきりとしないのも、ホラーやミステリーの味な部分でもありますが、この小説に関してはこのホラー要素を感じる部分の謎解き(秘密の真相)が欲しかった…

私としては少し腑に落ちない幕切れの小説ですが、それはミステリーを読み慣れていないせいからかもしれません。

人によっては…夏の夜の暑気冷ましにぴったりの本になるかもしれません。。。


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