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悲恋の忍術決闘劇  『甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖』

山田 風太郎
02 /25 2012
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)
(1998/12/11)
山田 風太郎

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人知を超えた、忍びの戦い

家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽し、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ。 (「BOOKデータベースより)


独自の世界観により、「忍法帖」という新しいジャンルを打ち出した山田風太郎の代表作。
徳川家の命により、伊賀と甲賀の精鋭忍者が人知を超えた忍びの術で死闘を繰り広げる。
そんな中、敵同士でありながら恋に落ちた伊賀と甲賀の二人が、抗えぬ運命に巻き込まれていく。
アクションあり、悲恋ありの、エンターテイメント大作です。

この作品は『忍 SHINOBI』というタイトルで映画化されています。
(仲間由紀恵とオダギリジョーが主演)
映画を観たときにはずいぶんスタイリッシュな忍術ものだな、という印象を受けました。

その映画の原作『甲賀忍法帖』は映画と似通った部分もありますが、こちらのほうがインパクトは強いです。
時代劇という設定なのに、描写がかなり現代的。
どうやら風太郎氏が意図したようですが、文章はかなり読みやすい文体で書かれています。

すらすらと読んでいくうちに繰り広げられるアクションシーン。
時代劇にありがちな、単なるチャンチャンバラバラではなく、忍術を駆使した想像力を掻き立てられるアクションです。
キャラクター各々が独自の忍術を持っているのですが、最強かと思われた者が意外なキャラクターにやられたりします。
相性や、タイミングでどんどん死闘の展開は入れ替わっていく先の見えなさ、面白さ。
最期まで飽きさせないエンターテイメント性を持っています。

アクションと同時に、主人公二人の悲恋が物語に彩りを添えています。
伊賀鍔隠れ、甲賀卍谷。敵対するそれぞれの頭目が恋仲であるという悲劇。
和製ロミオとジュリエットのようなテイストがいい具合に物語を深めてくれています。


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