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メジャーアングラ漫画家 『江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー』

漫画
06 /30 2011
江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー
(2010/12/11)
江口 寿史

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バブリーな絵

●ちょこっと懐かしい香り

昔ジャンプで連載されていた『ストップ!!ひばりくん! 』。
アニメ化もされた人気作品だったが、なぜか4巻で終了。
私は大学生になってから古本で買ったのですが、終わりの唐突さに唖然としました。
(長期の中断をへて27年越しに完結しているようです。)

ひばりくんストライク世代ではない私には、江口寿史さんの絵はバブリーな臭いのイメージがする作家さんです。
おしゃれな都会の女性の挿絵などを今でも時々雑誌などで見ます。

なにがどう、バブリーかと問われてもどうと答えようのないのですが(バブルの頃はちっさかったので)。
なんだかあのへんの時代の、金があるのにどこかドライで都会の空気のが感じられる絵とでも言いましょうか。
あの時代の人っぽいじゃなく、あくまであの時代の空気の強いイラストなんです。
クール×ドライ×セクシー?
(この本でも本人がバブルの頃はイラストの仕事が山ほどあったと言っています。)

●どんな漫画を描いているのか?

そんな、画力は高いのにいまいちひばりくん以外の漫画がわからない江口先生の短篇集です。

「夜用スーパー」というタイトルと、表紙からわかるように、若干エロチックな要素があります。
あくまで若干なだけで、エッセイ漫画などの実体験を元にした話なども沢山載っていて、読み応えがあります。

ほとんどの収録作品が3~4ページととても短め。
最初っから最後までクライマックスみたいな漫画も何本かあります。

●タモリ倶楽部的な面白さ

江口先生のここ25年ぐらいの間に描いた、あんまり日の目を浴びることのなかったであろう作品群。
日の目が浴びられてなかった分、熟成された面白さが詰まってます。
内容的には少年誌ではまず無理そうなものばかりですが、ちょいとサブカル味が効いていてとっても満足できました。
(「お蔵出し」とタイトルにもあるようにお蔵に入るまでもないけれど、おおぴらには出しにくいものを選りすぐってお蔵から出してきたような内在するパワーを感じます。)

絵柄はメジャーなのに、その内容はマイナーサブカル。
なんとも言い表しにくい時代時代の空気がそこかしこに漂っています。

ストップ!!ひばりくん!が好きだった方に。
江口先生の絵は見たことあるけれど漫画は知らない方に。
好みの分かれる内容ですが、はまればがっつり楽しめると思います。
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