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弟子から見た談志 『赤めだか』

落語
04 /30 2012
赤めだか赤めだか
(2008/04/11)
立川 談春

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家元に惚れ込む立川流


サラリーマンより楽だと思った。とんでもない、誤算だった。落語家前座生活を綴った破天荒な名随筆。 (「BOOK」データベースより)


●落語立川流入門

昨年亡くなった、立川談志さん。
破天荒な人柄と、芸風は賛否両論で敵も味方も大勢いた噺家。
そんな談志師匠に弟子入りし、落語に人生をかける立川談春さんの、笑えるも切ない随筆です。

落語の世界では、異端とされる立川流。
故あって、寄席に出ることはできず、独自の修行方法をとっています。
二つ目や真打の昇進も、明確な基準の下、談志さんの判断で合否が決まる。
他の落語協会や落語芸術協会とは違った規律のもと、立川談春さんは修行を重ねていきます。

噺家になろうとする人は覚悟が違います。
談春さんも、高校を中退して談志さんに入門しています。
家を飛び出し、新聞配達屋で下宿しながらの修行スタート。
苦しい事は多々あれど、仲間との励まし合い、なにより噺家になるという目標に向かう姿は、好きなことに人生をかける人独特の輝きが感じられます。

●師匠と弟子と

本書での見どころは、師匠としての談志さん。
メディアなどでの立川談志とは違い、人間味と噺家味が入り交じった、我々が見ることのできなかった姿が描かれています。
厳しさと優しさ、他に追随を許さない噺家としての覚悟等。
談春さんは、言葉だけでは伝わらない何かを、必死で吸収しようとする姿勢が見えます。

落語とは聞く方にとっては、笑えて、時には泣けて、とにかく楽しめるものです。
しかしやっている師匠方からすれば、厳しい修行や芸の厳しさなど、楽しいだけではすまないものも沢山あります。
それでも、求めるものがある。目指すべき芸がある。

噺家、立川談春さんの覚悟の軌跡は本書にて。
そしてそれらの結果は芸にて伺うことにしましょう。



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