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『ノルウェイの森(下)』~若さと不自由さ~

村上 春樹
02 /27 2013
ノルウェイの森(下)ノルウェイの森(下)
(1987/09/10)
村上 春樹

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「下」を読み終わり、しばし放心状態。
一息、体の中の息を全部吐ききって、リセット。

うーん、重苦しい話でした。
嫌な重苦しさ(ズシーンとくる感じ)ではないんですけれどそれでも、もやもやが残る。
具体的にこうという形のない、モヤモヤしたものだけに余計そう感じるのかもしれません。

主人公と恋人、そしてそれをとりまく多々の環境。
若さや未熟さに由来する、不自由な感じが漂っています。
自分のとった行動が、正しいのか正しくないのか。答えなんてないのだけれど。
そういう自らが作った制約に縛られて、柔軟性をどんどん失っていく感じ。
それに追い討ちをかける状況の過酷さ。
ハッピーではないほうの、出来すぎたストーリー。

読み終わって、放心状態になって。
もやもやしたものが次第に晴れていって。
すーっとした状態は、他の本には感じられない清浄さらしきものが。
これってなんでしょうか。
以前何かで読んだ、カタルシスってやつなのかも。
物語としての悲劇によって浄化される、みたいな。

これまで『アフターダーク』、『1Q84』と読んだ中では、『ノルウェイの森』が一番好みです。ひねてなく、ストンとまとまっていて。
それでも最後の部分に、ひっかかりが残されてはいるのですが・・・
それが逆に鮮烈さを高めているような気がします。



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