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100年前の近未来科学 『海底二万海里(又は、海底二万マイル)』

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古典的深海大冒険


世界を騒がせている”ある物”
それはクジラのごとき大きさを持つなぞの物体。
大規模な調査に同行した、 パリ博物館の教授のアロナクス、従者のコンセーユ、銛打ちのネッドは、とある事故によりその”ある物”に乗り込むことになる。
”ある物”とは現代科学の域を脱した設備を持つ潜水艦「ノーチラス号」であった。
そして、その船の船長にして謎の人物、ネモ船長との不思議な海底冒険が始まる・・・

古典SFの名作とされています。
私が小学生の時に、NHKのアニメでこの話を原作にした『不思議の海のナディア』という番組が放映されていました。
また、最近読んだ『四畳半神話大系』の中でも、登場人物がこの本を読みふける場面が出てきます。

この物語では、ノーチラス号は世界中の海を航行し、その土地どちの海洋生物、また時折陸地の描写もでてきます。
この話が発表されたのは1870年。もちろん今とは比べ物にならないほど世界という物の情報が手に入らなかった時代。
その当時、この話を読んだ人が世界にどれだけ想像を羽ばたのだろうと思ってしまいます。

この物語は、冒険SF小説というよりも世界中の動植物や歴史を紹介した読み物の面が強く感じられます。
北の海にはどんな魚がいるのか、どんな姿かたちで、どういう料理に合うのかetc・・・
容姿から味までが丁寧に描写されているのです。

また、料理の描写がとても美味しいそうに描かれています。
潜水艦の中なので海産物がメインの料理ばかりなのですが、なんだかやたらと美味しそう。
肉厚でジューシィーな魚料理が目に浮かぶようです。

少しだけ陸地の描写が出てくる時も食べ物の描写は光っています。
長らく潜水艦生活で陸地の物を食べていなかった主人公達が、久々に果実や獣肉にありつくのです。
彼らの飢えがスパイスとなり何杯にもその食べ物が美味しそうに感じられました。



さて、話の本筋はネモ船長に。
彼はどこまでも謎の人物。これだけの設備を持つノーチラス号をいかにして作ったのか。
そのノーチラス号に乗り込んで彼は何をしようとしているのか。
どこまでも不思議な人物として描かれるネモ船長。
彼は陸地を嫌い、主人公たちが陸に上がったときも同行しませんでした。
潜水艦内でも何をしているのか謎のまま。
感情の喜怒哀楽もあまり見せず、ミステリアスなままをたもって物語は進行していきます。


100年前の人たちはこの小説をどう受け取ったのでしょうか。
そのことを想像しながら読むことによって、現代の小説とは違う面白さを味わえました。

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