関西弁のガネーシャさん 『夢をかなえるゾウ』
実用書夢をかなえるゾウ (2007/08/11) 水野 敬也 商品詳細を見る |
あんみつ好きの神様
「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。ベストセラー『ウケる技術』の著者が贈る、愛と笑いのファンタジー小説。 (「BOOK」データベースより)
いわゆる成功するためにはどうすればいいか!っといった本に近いものではあります。
少し違うのは小説形式であること。
主人公と、突然現れた関西弁をしゃべるゾウの神様「ガネーシャ」とのわりあいのほほんとしたやりとりの中で成功法則なるものが織り込まれています。
ガネーシャさんのレッスンによって主人公は成功者となれるのか否か?
本屋に行ってよく思うのですが、いわゆる”こうすればかならず成功する!!”類の本はたくさんありますが、それを読んで成功した人の話は聞いたことがありません。
高名なその道の第一人者が、直接指導すれば大きな成果を上げるのでしょうが、それが著作からとなると話は違ってきます。
たぶん、懐疑心であったりめんどくさかったり、それほど本気じゃなかったりと、書かれていることの10%も実行しません。
指導者がいればそんな態度も改めてくれるでしょうが、態度が改められない読者は何もしないまま漠然と変わらない日々をおくります。
小説ではガネーシャがその指導者的立場にあります。
そして主人公に”お前が成功しない理由”を言い放ちます。
(そして偉人たちを例に出し、その人たちがなぜ成功したかの理由をフォロー的にいれます。)
この主人公は、いままで成功類の本に手をだして何もしなかった読者達のアイコン的キャラクター。
つまり”お前が成功しない理由”の”お前”は我々読者のこと。
読んでいて、ドキッっとさせられます。
この本で書かれていることは、まぁ誰にでも出来ることです。
でも大抵の人がめんどくさがったり、バカにしたりしてやらないことが書かれています。
「わかっちゃいるけど…」
これこそ惰性の波を引き寄せる、マジックワード(ダメな意味での)
わかったんなら黙ってやりなさい。
わからないんだったら黙ってやりなさい。
やらないんだったら、そのままでいなさい。
つまりこういう事をガネーシャさんは言いたいんだと思います。
ガネーシャさんのレッスンの中で「運が良いと口にだして言う」というのがありました。
このへんから初めてみようかなと思います。
千里の道も一歩から
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