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迷路のようなことばあそび 『スナーク狩り』

幻想的
06 /18 2011
スナーク狩りスナーク狩り
(2007/07)
ルイス キャロル

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一体何のことだかわかりません・・・

ルイス・キャロルのノンセンス叙事詩の傑作。謎のスナークを求めて。 (「BOOK」データベースより)


『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』で有名なルイス・キャロルの書いた叙事詩。

ベルマン、ブーツ、ボンネット・メーカー、バリスター、ブローカー、ビリヤード・マーカー、バンカー、ベイカー、ブッチャー、ビーバー…
”B”の頭文字を持つものたち。彼らはスナークを求めて…


ここ数年間読んだ本の中で、トップクラスに内容のわからない本です。
まず、この本の文体が原文ではことばあそびの形態をとっているということ。
注釈などで説明はあるのですが、残念ながら私にはよくわかりませんでした。

ルイスキャロルの本は子供向きのようで、なかなかディープな大人向き。
まるで、難解奥深なパズルのような言葉の並び。
多くの学者もその真意を探り、いろいろな解釈がでているようです。


まず『スナーク狩り』とありますがスナークとはなんでしょうか。
「スネイク(蛇)」+「シャーク(鮫)」、「スネイル(カタツムリ)」+「シャーク」、「スナール(唸る)」+「バーク(吠える)」その他色々に分解できる合成語であり、スナーク自身に姿はなく、ルイスキャロルが設定する何らかの概念を象徴したもののようです。
実際、スナークの具体的姿はでてこず、よくわからないものとして読者には捉えられます。

よくわからないモノというのはルイス・キャロルの作品にはちょくちょく出てきます。
チェシャ猫やジャバウォックなどのキャラクターもはなんだかつかみどころのない、実体のないようなモノの一つでしょう。
存在があるようで無し。存在が無いようで有り。認識すれば存在するようなへんてこなものたち…

漠然とですが、文章の持つ力の奥深さを感じます。だから一読だけでは表層に触れただけで、その内部に到達することは容易ではありません。



この叙事詩自体を読むのは1時間もかからないと思います。
しかしすっかり味わい尽くすにはそうとうな年月を要しそうです。

じっくりと、じっくりと。一文づつ一文づつ。
頭の中の様々な知識、感性を総動員してどうぞ。

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図書館男子

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