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美女と竹林は当価値なのか 『美女と竹林』

美女と竹林美女と竹林
(2008/08/21)
森見 登美彦

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机上の竹林

美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集(「BOOK」データベースより)


『夜は短し歩けよ乙女』などで有名な森見登美彦氏
彼が心から愛してやまない竹林を舞台にした、珍竹林エッセイ。

森見登美彦氏の文体冴え渡る本だと思います。
竹林に夢と逃げ場を見出した森見登美彦氏。
彼は竹林整備を題材にエッセイを書き始めるのですが、面白いぐらいに何も起こらない。

だんだん本人自身も迷走してくる感が文章から滲み出ています。
しかし、それを詭弁の大いなる力によってねじ伏せて、オモチロイ文章に仕立て直しているから素敵。
森見登美彦氏自身が氏の小説の腐れ大学生のような、微妙っぷりを見せてくれるのがなんとも心地よろしいです。


私が森見登美彦氏の作品に惹かれる理由の一つに、現実と妄想があります。
氏は現実世界と妄想世界のリンクのさせかたがすごく上手。
リアルすぎず、フィクションすぎずの塩梅がとても良い!
さいごまでダレずに面白さのテンションをキープできるのは、そのへんの塩梅加減にも関係があるのではないかと思います。

現実の京都の話かと思えば、片足は妄想の世界に突っ込んでいる。
妄想かとおもいきや京都の地盤を足踏みしめている。
そのへんのフットワークのリズムに独特の心地よさを感じ、そして森見作品のファンになっていきます。


本書はエッセイなので現実風味がかなり高いですが、それでも妄想スパイスはきっちりふりかけられています。
なさけないほどにおもしろい、いい具合の脱力読後感でした。


関連記事→清楚なお嬢さんが主役です。 『夜は短し歩けよ乙女』
      阿呆には阿呆のわけがある 『有頂天家族』

この記事へのコメント

- みや - 2011年09月16日 13:38:15

はじめまして。
森見登美彦氏のエッセイがあるんですね!
始めて知りました。
レビューを読ませていただいて更に読みたくなりました♪

- 図書館男子 - 2011年09月16日 16:28:26

みやさん、コメントありがとうございます☆

エッセイ形式ですが、内容は四畳半や夜は短しのような文体で面白かったです!ぜひチェックしてみてください☆

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