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真剣だから面白い 『笑う科学 イグ・ノーベル賞』

笑う科学 イグ・ノーベル賞 (PHPサイエンス・ワールド新書)笑う科学 イグ・ノーベル賞 (PHPサイエンス・ワールド新書)
(2009/10/21)
志村 幸雄

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そういう方向性も必要なもの

「裏ノーベル賞」の異名を持つ「イグ・ノーベル賞」が隠れたブームとなっている。その人気を語る上で欠かせないのが「パロディ性」。「カラオケの発明」がなぜ“平和賞”なのかといえば、「人々が互いに寛容になることを教えた」から。さらに、芳香成分のバニラが牛糞由来と聞けば誰しも目を丸くするだろう。本書はイグ・ノーベル賞で世界をリードする日本人受賞者の取材をもとに、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究を徹底分析。(「BOOK」データベースより)


最近のバラエティー番組の影響で、イグノーベル賞の知名度は上がってきています。
カラオケの発明、ドクター中松の私的研究、バウリンガルなど日本でもこのイグ・ノーベル賞を授賞した人は大勢います。
いったいイグ・ノーベル賞とは何なのか、その面白さはどこに由来するのかにせまった一冊です。


イグ・ノーベル賞を授賞するには厳粛(?)な基準が設けられているそうです。
・「人を笑わせ、考えさせること」
・「真似できない、またするべきでない」
・「目を見張るほど馬鹿げているか、刺激的でなければならない」
これらの基準をクリアしなければ栄誉ある(?)イグ・ノーベル賞は授賞できません。
笑える、面白い研究でなければならないという、科学等の分野にしては若干難易度の高いものと言えるでしょう。

この難易度高めのイグ・ノーベル賞を目指し、年間5000件ものエントリーがあるそうです。
しかもそのほとんどが他薦でのエントリーだからスバラシイ。
本当にその研究の面白さに魅せられてのエントリー(推薦)なのでしょう。

本書では主に日本人授賞者の研究内容を詳しく取り上げています。一例で言うと
・ピカソとモネの作品を識別するハト
・イヌとの対話を実現した犬語翻訳器「バウリンガル」
・兼六園の銅像がハトに嫌われている理由の科学的考察
・人がお互いに寛容になることを教えたカラオケ発明
・バニラの芳香成分「バニリン」を牛糞から抽出
・粘菌による迷路の最短経路の解法
などなどです。
(イグノーベル賞をとるには研究内容からしてインパクトがなければいけません。)

兼六園の銅像の話は、研究に至った経緯やその結果など面白く、笑えるけれどもすごく考えさせられる話でした。
そして、その銅像の研究結果は有用な目的で我々の生活に応用されているとのことです。
一見すると冗談のような研究だけれども、そのなかには科学的なことや知的探究心、熱意が詰め込まれています。

昨今、科学大国日本人の科学離れが叫ばれていますが、この本に載っているような事を興味をもてば科学好きになる人が多くなるかもしれません。
イグ・ノーベル賞が取り上げているのは、笑えるほど面白い研究ばかりですが、まぎれもない科学者の探究心と熱意の結果なのですから。
これも純粋な科学なのです!
(研究ではありませんが、日本のモノで言うとこれなんかイグ・ノーベル賞狙える気がします→ポテチの手


_________________________________________________________________________

余談

イグノーベル賞に興味をもたれた方はこちらもどうぞ。
Wikipediaによる「イグノーベル賞受賞者の一覧」です→イグノーベル賞受賞者の一覧
下はその一例

・トーストはたいていバターを塗った面を下にして落ちることの実証
・ミハイル・ゴルバチョフが反キリストである正確な確率(710,609,175,188,282,000分の1)を計算したことに対して。
・『ジッパーに挟まれたペニスの緊急処理』
・「エール、ニンニク、ならびにサワークリームが、ヒルの食欲に与える影響」
・数百万人の仕事時間を、仮想的なペットの飼育に転換したことに対して。(たまごっちのこと)
・ハマグリにプロザックを与え、彼らの幸せに寄与したことに対して。
・ビスケットを食べる前に紅茶などに浸す最適な方法の計算
・論文、『未熟と不注意:過大な自己評価へと導く自分自身の無能力を認めることが、どれだけ困難であるか』
・「コスタリカの乾季オタマジャクシの味の良さの比較」
・猫がコンピュータのキーボード上を歩くのを検出するソフトウェア「ポー・センス」の発明に対して。
・高価な偽薬(プラセボ)は安価な偽薬よりも効力が高いことを示したことに対して。
・ニワトリはどちらかというと美人を好む』
etc…
(Wikipedia「イグ・ノーベル賞受賞者の一覧」より)
まだまだ笑えるもの&面白いものがありますがとりあえずこのへんで。


関連記事珍書 『こんにゃくの中の日本史』

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