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コトのデザイン 『日本のデザイン――美意識がつくる未来』

日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)
(2011/10/21)
原 研哉

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温故知新

まさしく歴史的な転換点に立つ日本。大震災を経てなおさら、経済・文化活動のあらゆる側面において根本的な変更をせまられるいま、この国に必要な「資源」とは何か?マネーではなく、誇りと充足への道筋を―。高度成長と爛熟経済のその後を見つめ続けてきた日本を代表するデザイナーが、未来への構想を提示する。(「BOOK」データベースより)


現代日本を代表するデザイナー、原研哉さんの本です。
原さんのデザインはシンプルながら、物事の本質を鋭く抜き出すものが多いです。
そしてビジュアルから感じる緊張感と清々しさ。
その感覚は日本人的な美意識の源流にあるものでしょう。

日本には沢山美しいモノがあります。
ここでの”美しい”は日本人独特の感覚が生み出してきたもののことを言います。
装飾的でなく、簡素を重んじるデザイン性。
ぎりぎりまで削り取った中から、世界が立ち現れるようなデザイン。
この精神は古くから日本で育まれ、世界的にも珍しいものだったようです。

そういう精神性にこそ、日本のデザインの美意識であるとも言えます。
本書の中で、なんどもでてくる”「こと」のデザイン”というワード。
いわゆる世間一般で見られるデザインを「もの」のデザインとした時に対比として使われるワードです。
それはコンテンツであり、情報であり、コミュニケーションであり、イメージでもある。
古くからの日本的美意識はこの「こと」のデザイン性を磨いてきたものではないでしょうか。

本書の中で原さんは「世界は物質でなく、イメージでできている。」と書かれています。
また、「イメージを走らせている根源は、錬金術でも、巧みなブランドオペレーションでもなく、事を成すという能動的な情熱の持続だ。」ともあります。

「こと」のデザイン≒イメージと置き換えてもいいでしょう。
昔からある日本的美意識は、これからの時代にも十分に通用するものであると思います。
むしろそれらを活かしていくことは、この「もの」余りの時代において、惑わされずに先への道しるべを作り出す技術になっていくと言えるでしょう。



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