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予想外の急展開 『かもめのジョナサン』

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)
(1977/05)
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超(スーパー)カモメJ

無数のかもめの群れが、われがちに食物のきれはしをついばんでいる。食べるため、生きるためのその騒ぎをよそに、ただ一羽、飛ぶ練習に夢中になっているかもめがいた。ジョナサン・リヴィングストンだ。なによりも飛ぶことが好きだったのである。やがて彼は、つぎつぎと新しい高度の飛行技術を習得していった。群れを追放された一羽のかもめの生き方を通して、自由な精神を貫き、ありのままの自分でいることの大切さを、文章と写真で描き出した名作。 (「BOOK」データベースより)


この本を手にとったときは「きっと動物の生活を描いたのほほんとした小説なのだろう」っと思っていました。

かもめのジョナサンは、当たり前のかもめの生き方に疑問を感じ、ただひたすら飛行に生き方を見出そうとします。
誰にも成し得なかった技術を身に付けたジョナサン。しかし彼は異端として群れから追放されます。
それでも気高く生きていこうとするジョナサンのもとに訪れる者が…

上記の部分まではすんなりと受け入れられましたが、ここから急展開していきます。
かなり思想色の濃い内容になっていき、なかなかついて行きづらい部分もあります。

この小説は70年代のヒッピー文化を中心に流行っていったそうです。
たしかにそんな感じの精神性やら肉体を超越しようとするシーンが多々出てきます。
英雄思想、超人思想、キリスト教的思想、仏教思想、禅の思想、自由とは etc…
情報だけでしか知りませんが、70年代のヒッピーが追い求めていたものはおそらくここに出てくるものだったんだろうと思います。
本書の主人公、ジョナサンはそんな彼らの追い求めた理想を体現したようなキャラクターなのでしょう。

正直、この時代のことをまったく体験していない私からすると理解しがたい部分もあります。
常人を超越してこそ、真の自由は手に入らない的な超人思想。肉体の制約を解放し、精神を解き放つ。
モラルが我々の自由を勝ち得るための障害になる、、、などなど。
なんだかちょっとあやしい臭いも感じられます。
(あとがきの五木寛之さんの文にもでてきますが、イージーライダーのイメージが頭をもたげます)

ただ、この小説には70年代に起こったヒッピーカルチャーをシンボリックに映しだしています。
私にとって、映像などでしかしらない70年代。ラブ&ピースを求めた世界。
過去を知る、道しるべとしてこの小説を楽しむことはできました。


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