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内容を見極めよう 『秘伝のタレは腐ってる?』

秘伝のタレは腐ってる?秘伝のタレは腐ってる?
(2009/08/04)
山本 御稔

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秘伝のタレと行動経済学

損失を回避したつもりが、リスキーな判断に。10年以上投資しているのに、いっこうに儲けが出ない。タイムセールスで高いものをつかまされてしまった…。身近な話題からはじめる新感覚のマネー思考。お金に潜むワナを解き明かす。
(「BOOK」データベースより)


「秘伝のタレは腐ってる?ほんとうに大丈夫なの?」ときたま耳にする言葉。それがあるっていうのは老舗のあかしなんだるけど実際どうなのよって気にもなります。

「いったいどんな本だろう?」、「きっと、料理か科学の本だろうなぁ」と。
それが、先日図書館に行くと、経済学の棚にこの本があるではないですか。
「えっ?これって経済の本なの?」
風吹けば桶屋が儲かるではありませんが、”秘伝のたれ”と”経済”の関係性を知るためにさっそく借りてみたしだいです。

この本のベースは、行動経済学というものを紹介しながら、人間がなぜそのような行動をとるのかを身近なシチュエーションに置き換えて解説しています。
(行動経済学とは、ざっくりいえば経済と心理学を合わせたようなもの)

『秘伝のタレは腐ってる?』というタイトル。
何十年、何百年と継ぎ足し継ぎ足しされてきた秘伝のタレ。
別に本当に腐っているかどうかをここでは議論していません。
問題となってくるのは、常識的に考えればそんなに年月がたった物を口にいれようとするはずはないのに、どうして秘伝のタレに惹きつけられるのかという点です。

たとえば、あなたの前に二つの料理があるとします。
A:5分で作られた料理
B:一昼夜かけて作られた料理
どちらを選びますか?

おそらくBを選ぶ方のほうが多いかと思われます。
これは、「時間投入量大=賞賛価値大」という考え方が我々にはあるからです。
また、秘伝のタレには他の誰にも真似できない、「代替不可能」を感じてしまいます。
「代替不可能」なものはここにしかない、つまり「希少性」に通じ、それによって人は秘伝のタレに惹かれるのだそうです。
(希少性は「限定」、「残りわずか」とかに惹かれるのと同じようなものと思ってください)
この他にも「能書き効果」(ブランドものなどの能書きに弱い)など様々なものが複合して、秘伝のタレをもつ店は繁盛していくのです。
(タレは継ぎ足しつぎたししていくので、実際腐ってるわけではないようです。)

このような、わりと身近なことを題材に、人が経済というものに関わる時の行動を、分析して紹介されています。
その他にも、おちいりがちなお金のワナや、それらを冷静に観察する方法なども書かれています。
文章は砕けた感じなので、他の経済の本よりも読みやすいほうではないでしょうか。
(ちょっとギャグが多くて文章が読みづらい部分も…)


行動経済学などの、一見難関そうな世界。
そのとっかかりにはちょうどいい本かもしれません。



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