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東野圭吾のブラックな短篇集 『歪笑小説』

歪笑小説 (集英社文庫)歪笑小説 (集英社文庫)
(2012/01/20)
東野 圭吾

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ベストセラー作家の裏の顔


新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。(「BOOK」データベースより)



●東野圭吾と言えば?

私は東野圭吾氏の本に関しては、代表作を読んだことがありません。
(白夜光、幻夜、秘密etc…)

その理由は、私が東野氏の小説に入ったのは、この○笑小説シリーズだからです。
私にとっての東野圭吾は、かなりブラックユーモアの効いた短編の名手!
だから、いまだミステリーに手を付けてないわけです。

●○笑小説シリーズ

以前紹介した『怪笑小説』から数えて4つ目の作品。
怪笑、毒笑、黒笑ときて今作は「歪笑(わいしょう)」です。
どの作品も、短編で構成されており、ストーリー自体はまったく関連性はありませんが…
ひねくれた笑いのエッセンスは一貫されています。

今作の舞台は出版社。
様々な編集者、作家、取り巻く人々のこんがらがった人間ドラマ。
小説の世界にどっぷり身をおく、東野圭吾氏だからこそ描ける、出版業界の裏側を皮肉ったような話がてんこ盛りです。

「誰が読んでいるのかわからない小説雑誌はなぜ出版されるのか?」に言及した話。
この『歪笑小説』がいきなり文庫本になって登場した経緯もあって、じりじりした面白みがあります。
楽屋ネタと暴露ネタをうまいこと組み合わせたような毒っぽさが全体にありつつ、同時にちょっとほっこりさせるような内容もあり、だれることなく楽しめました。

●ミステリーだったり、歪んでみたり

怪笑や毒笑は非現実的な要素の笑いが多かったのに対し、黒笑と歪笑小説は現実の中に潜む笑いをすくい上げています。
世間のことを、少しひねくれた目で見ないとこれだけのブラックユーモアはひねり出せないでしょう。

ミステリーの大人気作家、東野圭吾のもう一つのスタイル。
それはブラックユーモアで練り上げた、歪んだ笑いのパラダイスです。



関連記事
人気推理作家のブラックユーモア 『怪笑小説』
1951年芥川賞受賞  『壁』 

この記事へのコメント

No title - 藍色 - 2012年11月16日 17:22:56

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

No title - 図書館男子 - 2012年11月17日 10:14:43

藍色さん、コメントありがとうございます☆

東野圭吾さんの、ブラックユーモア短編はほんとぞくぞくとさせられます。トラックバックもありがとうございます。

トラックバック

粋な提案 - 2012年11月16日 16:50

「歪笑小説」東野圭吾

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコ...

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