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子どもに必要なものとは 『本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)』

新書
05 /03 2012
本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
(2011/10/21)
宮崎 駿

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宮崎駿が語る児童文学


「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。自らの読書体験、挿絵の素晴らしさ、アニメと本との関わり、そして震災後の世界について──。アニメーション映画界のトップランナーとしてつねに発言を注目される著者が、お薦め岩波少年文庫50冊の紹介とともに、本への、子どもへの熱い思いを語る一冊。(カラー版)(内容紹介より)


●宮崎駿と児童書

日本において、最高のクリエイターの一人である宮崎駿さん。
人一倍優れた感性を持つ駿さんが語る、児童書の大切さについてです。

なんど見ても、楽しめるジブリの作品。
そして、見るたびに新しい感動や発見がそこにはあります。
そんな作品を世に送り出し続けてきた宮崎駿さんが、岩波少年文庫より50冊を抜粋して紹介してくれています。

ほとんどの作品は読んだことがありませんでしたが、どれも興味深いものばかり。
どの作品も古くに書かれたものですが、その分現代反乱する様々な物語のルーツがあるような気がして、読んでみたいものがたくさんありました。

●子どもに、良いものを。本物を。

また、それらの本の挿絵がとても可愛い。
紹介されていた中では『チポリーノの冒険』という作品の絵がとても可愛く、児童書の挿絵の理想像のような感じを受けました。

昨今児童書とよばれるものは沢山ありますが、どれも一律に素晴らしいものとは言い切れません。
多過ぎるからこそ、その中で確かなものを選択する必要があります。
様々なことを純粋に吸収していく子どもには、できるだけ良いものをすすめたいもの。
本書で推薦されている50作は、子どもたちの「本へのとびら」として間違いのないものばかりでしょう。

駿さんも、幼少期、または青年期にこれらの本を読んで自身の作品に影響を受けたとあります。
キャラクターの作り方や、物語の中にあるメッセージ性。
児童書とは子どものための物のようですが、実際は万人に開かれた世界なのかもしれません。

●トップクリエイターの危惧

本書で、児童書の紹介とともに、駿さんの危惧が語られています。
その中で、現代日本のシステムの崩壊が始まったとあります。
経済性優先や、雑多な創作物の反乱。デジタル重視の世界。

生きるために大切なものが、薄まり、濁り、粗末になってきている現代。
一度、全てが崩壊してゼロにもどるのかもしれません。
しかし、駿さんは、そうしたのちに再びクリエイションの復興の花が咲くことも示唆しています。
そして、そうした時代には、再び本作で選んだ50作品のような素晴らしい、創作物が生まれる世界がやってくるともあります。

これらのことは、とことん社会や自然を見つめ続け、それを作品として描き続けた駿さんだからこそ、敏感に捉えられる事象なのでしょう。
駿さんのように、我々もなにか大切なものを捉える必要性があるのかもしれません。
そのためには、純粋的な感覚のようなものを常に保ち続ける必要性があります。

その純粋的な感覚が何なのかは具体的にはわかりません。
大人にとっても大切で、子供にとってもっと大切な、駿さんが選んだ岩波少年文庫50選。
この中に、それはあるような気がします。


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