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噺家生活入門 『どうらく息子 』

どうらく息子 1 (ビッグ コミックス)どうらく息子 1 (ビッグ コミックス)
(2011/01/28)
尾瀬 あきら

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落語は面白く奥が深い

いま落語がアツい!落語家物語の幕が上がる
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描き続けた尾瀬あきらが、新境地にチャレンジした意欲作です。
「寿限無」など子供でもおなじみの楽しい噺から、「子別れ」「文七元結(ぶんしちもっとい)」など人情噺も落語を知っていても、知らなくても楽しめる内容となっています。(内容説明より一部抜粋)


●『夏子の酒』の尾瀬あきらさんの新境地

数年前に、ドラマなどの影響で落語ブームがありました。
若い人にも一気に落語の世界が開かれ、認知度がアップされたよう。
一時期より下火になっているかもしれませんが、まだまだ根強い人気を誇る芸能です。

どうらく息子』は、落語の世界で生きる人々を描いた話。
作者は尾瀬あきらさん。『夏子の酒』で有名な漫画家さんが、今ビッグコミックオリジナルで連載中の漫画です。

落語の漫画自体は、数は多くありませんがちょこちょことあります。
(最近「この漫画がすごい」の女性部門で2位だった『昭和元禄落語心中』なんかもそう)
ちょっと、垣根の感じる芸能の世界を知るには、漫画というメディアはいいきっかけになるものだと思っています。

●漫画に潜む、リアリティ

『どうらく息子』では、主人公がはじめっから噺家さんというわけではありません。
幼稚園の先生になろうとしていた主人公。ある日、寄席で見た落語に感激し、噺家の世界へ飛び込むことに。
指定関係、楽屋の作法、前座のお仕事などをこなしながら一人前の噺家を目指していきます。

他の落語漫画と少し違い、『どうらく息子』では物語の監修にプロの噺家さんが関わっているということろ。
落語協会会長、柳家小三治師匠の弟子で若手の中ではピカイチの実力を持つ柳家三三師匠が監修に参加されています。

そのため、細かいところに、他の漫画と違ったリアリティーを感じます。
師匠との何気ないやりとり、前座さんの仕事、寄席や楽屋での風景、などなど・・・
がっちりとした話のリアリティーとベテラン尾瀬あきらさんの絵。
それらが結びつくことで硬派な面白さを持った漫画となっているなというのが感想です。

落語を知らない人にもおすすめ。
話の中で、様々な落語の演目が登場し、それがどんな噺なのか、結構くわしく描かれています。
その部分だけ読んでも、落語の面白さを感じることができるはずです。

まだ、一巻しかよんでいないので、どの部分を持ってどうらくとしているのかわかりませんが(師匠の名前が「惜春亭銅楽(せきしゅんてい・どうらく)だからというわけではなさそう」)今後どうなっていくのかが楽しみ。
主人公は噺家としては遅めの出発。どういう道を歩いていくのかが気になります。

こういう漫画で、落語に興味を持って、実際に落語を聴く人が増えてくれれば良いなと思っています。
そして、時には実際に寄席に行き、生の落語の面白さに触れるのも良いもの。
漫画ももちろんいいけれど、落語は寄席(ライブ)が一番楽しめます。

落語に興味のあるかたは、こういう漫画から入るのも、一つの手かもしれません。
また、落語が好きな人も、噺家の世界がどうなっているのか詳しく知ることができる、いい漫画だと思います。


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