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『江戸へようこそ 』~芸術や風俗面から~

江戸へようこそ (ちくま文庫)江戸へようこそ (ちくま文庫)
(1989/02)
杉浦 日向子

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粋とか、遊びとか

(「BOOK」データベースより)
江戸人と遊ぼう!北斎も源内も京伝も、みんな江戸のワタシらだ!!江戸人に共鳴し、彼らに新たな生命を吹き込む現代絵師が、ワクワク、イキイキ、しみじみと江戸を語る。吉原、春画、戯作、粋…。中島梓、高橋克彦、岡本蛍各氏との対談も併せて収録。江戸の雰囲気に浸っているうちに、いつしか江戸人に…。


●上を見て、下も見て、全体が解る

つづけて、杉浦日向子さんの本です。
遊びや遊郭、浮世絵など、風俗面でのカルチャーから江戸を攻めてます。

江戸へようこそ』のメインは吉原のことや、当時流行ってた本などについて。
現代からみると、ちょっとアンダーグラウンドカルチャー。
だって、売春だったり、当時でも非合法の春画についてがテーマですから。

だけど、それを現代の尺度ではかっちゃ楽しめない。
当時は当時の遊び方、価値観があったからこそ、それらの文化が輝いていました。

吉原にしても、現代の風俗店などとは大きくかけ離れた存在です。
どちらかといえば大人の”遊び”を楽しむ場所。
花魁、芸者、幇間、料理にお酒、などなど・・・
複合的な遊びを楽しむために、吉原は世界に類をみない独自のシステムをつくりあげた場所だったようです。

●現代の尺度で見ちゃダメ

春画だってそう。
浮世絵のエロバージョンでしょ。現代でいうエロ本でしょ。というのは大きな間違い。
国芳、歌麿、北斎などの著名な絵師だって春画を描いています。

当時、贅沢なものが禁止されていたので、普通の浮世絵では思う存分画材やモチーフが使えませんでした。
そこで、裏で流通する春画に己の技術のすべてを注ぎ込むということが起こっていたようです。
つまり、春画が浮世絵技術の最先端をになっていたこともあるのです。

また、ただ性的な目的のものという訳ではなく、お守りに使われたり、婚礼の嫁入り道具のように使われたという史実もあります。
やはりこれも、現代の尺度だけで見たならば、わからなかったことでしょう。

当時の暮らし知って、初めてわかってくる文化がある。
吉原、春画、黄表紙(本)。
それらが江戸の人にとって、どういうものだったのか。
より深く理解することで、一層江戸の面白みを味わうことができました。


関連記事。
『一日江戸人 (新潮文庫)』~江戸の楽しみを知る ~
『大江戸観光 』~江戸のサブカルとか~

この記事へのコメント

No title - ねくぷり - 2012年09月16日 00:57:06

江戸時代の春画も一つの"輝かしい文化"ですね。
下品なものなんだろうけれど、そこに品格があるというような。
今の世に出回っているエロ本とは明らかに次元が違いそうです。

学生のころの歴史の授業でこういう江戸文化の面白いとこを知りたかったですよ。

No title - 図書館男子 - 2012年09月16日 10:31:17

ねくぷりさん、コメントありがとうございます☆

おっしゃるとおり、今のエロ本の感覚とは大いにかけ離れたものであったようです。ある種、浮世絵文化の結実したものとも取れるのが春画ですから。

学校の授業で学べないことを知ることができるのが、読書のだいごみですね!

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