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『新装版 入浴の女王 (講談社文庫)』~浮世風呂いまだ衰えず~

新装版 入浴の女王 (講談社文庫)新装版 入浴の女王 (講談社文庫)
(2012/07/13)
杉浦 日向子

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津々浦々、裸の付き合い

銭湯は町の味噌汁。生まれたばかりの赤子から明日お迎えの隠居までひとつ湯の中、いいだしが出よう筈。日本全国の銭湯を訪ね地元女性の赤裸々を観察し、湯上がりに地元男性と酌み交わす、われこそは入浴の女王。裸の群れに裸で飛び込み、町の素顔を賞味する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、堂々完結。(「BOOK」データベースより)


●ゆったりしましょうよ

またまた杉浦日向子さん。
今度は江戸からちょっと離れた、浮世の入浴事情に関するエッセイ集。

杉浦日向子さんの晩年の作。
彼女の作品と言えば、江戸を中心としたものですが、最後の方には現代のありふれた風景をきりとるようなエッセイを多数書かれていたそうです。

入浴の女王』では東京から日本各地、様々な銭湯を訪ね歩いたエッセイ集。
ただ単に、銭湯の紹介というわけではなく、その土地の事情、人情に絡めてその土地から見えてくるものを紹介しています。

いままでの作品ではそうでもなかったのですが、この作品ではなぜかちゃきちゃきの江戸弁口調。
最初のほうは読むのにひっかかる文体ですが、なれるとリズム良く読み進められます。

杉浦日向子さんの銭湯描写が楽しいやらなまめかしいやら。
その土地の女性の体つき、お風呂のはいり方から楽しみ方。
所変われば品変わるといいますが、銭湯をみるだけでもその土地どちのカラーがくっきりでてます。

●残ってほしいものです

いまや、家庭にお風呂が当たり前の時代。
全国で銭湯がばったばったとつぶれていって、風呂は浮世の社交場という言葉もはや死語になりつつある世の中。

でもこういうエッセイを見ると、銭湯が、入浴が地域のコミュニケーションの手段として、今でも細々と残っていることに、すくなからず安心感を覚えます。
なんか嬉しいじゃありませんか。そこにいけば誰か知り合いに会えるっていう空間。
特別なことじゃなくて、日々の営みにそれがある。
そういうのってなんか良いですよね。

--------------------------

余談ですが
「女王」ってなんて読みますか?
いままで「じょうおう」だと思っていましたが、
実際は「じょおう」で漢字変換されます。
知らなかったのは私だけ?


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