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『坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)』~活路を見出す~

坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)
(1999/02)
司馬 遼太郎

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陸戦から海戦へ


各地の会戦できわどい勝利を得はしたものの、日本の戦闘能力は目にみえて衰えていった。補充すべき兵は底をついている。そのとぼしい兵力をかき集めて、ロシア軍が腰をすえる奉天を包囲撃滅しようと、日本軍は捨て身の大攻勢に転じた。だが、果然、逆襲されて日本軍は処々で寸断され、時には敗走するという苦況に陥った。(「BOOK」データベースより)


●危うい

坂の上の雲、第7巻
奉天会戦から海戦へ。

陸軍の尽力にあり、奉天会戦ではかろうじて有利と取れる状況にある日本軍。
しかし決着はつかず、日本としては有利なうちに講和へともちこみたい。
それが決まるか否かは、日本海海戦の結果へと託されるのであった…

この奉天会戦は読んでいるだけでどきどきとします。
日本軍は薄氷の上のような状態。
いつ何時瓦解するかわからないような危うい状態。

かろうじて有利な状況に立っているのも、ロシア側の不手際など外的要因によるものが大きい状態。
そして、日本軍には余力が残されていない状況にきています。
もしロシアがあと一歩踏み込んできたら…という状態。

日本の行く末は、日本海海戦に託されることになります。
この海戦の勝敗によって講和にもちこめるかどうかが決まる重要な場面。
主人公の一人、秋山真之がたてた作戦の如何が問われるところにきています。

●いかなる幕引きをするか

今までの巻は、わりと鼓舞させられるような、そんな勢いを感じられる描写が多かったですが、7巻に関してはどちらかというとヒヤヒヤさせられる印象をうけました。
ロシアと日本との国力の差が歴然とではじめている。

引き際、終わらせ方のタイミングによって、かろうじて日本が勝利の形をとれるという重要な場面。
戦争というものが、いかに頭脳戦であるかを感じさせられる章でした。

次巻はいよいよ最終章。日露戦争の勝敗が決します。


●8巻へ


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