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『ロバート・キャパ 』&『メメント・モリ』~死を写す~

ロバート・キャパ (ポケットフォト)ロバート・キャパ (ポケットフォト)
(2011/07/21)
ロバート・キャパ

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死と生。ビジュアルから考える


●笑顔もあれば死もある写真

前回の『ちょっとピンぼけ』を読んで、キャパの写真が気になったので図書館へ。
田舎の図書館といえども、こういう有名どころをきちんと備えてくれているところはありがたいものです。

『ちょっとピンぼけ』を読んで、大体の流れを知ってから写真を見ると、すこし理解度が深まったような。
ただの戦争写真、事実を写しているだけではなく、そこにはストーリーがある。
写真の瞬間の前にも物語はあり、撮られた後にも続いていく。
当たり前のことですが、そんなことにも気づかずに今まで見ていたのだなぁと反省。

私は、写真を見るのは好きですが、撮るのは苦手です。
嫌いではないのですが、どうも思ったようなものが撮れない。
もちろん勉強不足というのもあるのですが、被写体に迫るという行為が下手なのかも。
それと、瞬発力とか云々・・・
(生意気言うなぁ!、っと思われるかもしれませんが)

キャパの写真は悲惨な、または死を写したものが多いです。
しかし、その写真にはどこか愛情のようなものさえ漂っている気がしてなりません。
まだよくわからないけれど、被写体に迫るってことの一つの抽象的な例が示されているような。
そんな勝手な解釈も持ちながら、写真を眺めていました。

●骨と肉

このキャパの写真集のすぐそばに置いてあったのでかりたのが『メメント・モリ』という本。

メメント・モリメメント・モリ
(2008/10/21)
藤原 新也

商品詳細を見る


こちらも死をテーマにした写真集。
(メメント・モリとは死を想えという意味。それがあってこそ、生の充実足りうるなど深い言葉)

著者の藤原新也氏の言葉と、写真とが交互に繰り広げられています。
インドでの写真。死体、川のほとりでの火葬の様子、犬に喰われる死体、川辺に佇む白骨死体 などなど・・・
そこから、死ということ、現象、そして生きているということなどがめぐりめぐる構成といった感じ。

死っていうのは現象。自然の摂理なのだなぁ。
写真からは尊厳とか、宗教性とかとっぱらった、あるがままのことが示されています。

死から始まる写真が、やがて被写体は生者へ。
ページをすすめると、一ページだけ半裸の女性が(たぶんインドかどこかの娼婦)
それまでのページとの対比か、生気が溢れ出るような印象をもつ写真。
ひどく生々しく、エロスも入り混じり、なんというか・・・ジューシィー。
シンプルに「生きているということはこういうことだ」と写真で示されたよう。
鼻っ柱をガツンとやられた感じのする一枚が挟まれているのは、全体を引き立たせる重要なアクセントのよう。

百聞は一見にしかずって言いますが、この二冊はまさにそれだと思いました。


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