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『ボンボンと悪夢 (新潮文庫)』~現代への皮肉屋~

星 新一
11 /13 2012
ボンボンと悪夢 (新潮文庫)ボンボンと悪夢 (新潮文庫)
(1974/10)
星 新一

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微笑みに包まれた毒



●気づけば、手遅れ

星新一さんのショートショート36編収録。
読みやすいながらも、内容は強烈です。

星新一作品との出会いはたしか小学生の時。
国語の教科書にその作品が載っていました。
ある街に大穴が空いていて、みんなそこにゴミを捨て出す。最終的には核廃棄物なんかも捨てるようになる。だいぶ経ったある日、最初に穴に入れたものが空から落ちてきて・・・
たしかそんな話。

ショートショートというだけあって、一つ一つがとても短くすごく読みやすい。
文章や表現も、難しいことなどはぜんぜんなく、それこそ小学生からでも読むことができるような本です。

ただ、今改めて星新一作品を読んでいると、そこにある強烈な毒気に改めて気づかされます。
なんというか技術批判や、文明批判というか。いや、批判というほどのものでもない、嘲りのような。
「このまま突き詰めちゃうと、とんでもなくおかしなことになっちゃうよ」ってのを見せ付けられる感じ。
面白いんだけど、笑い事じゃない世界。

すべてが薬頼りの世界、便利ながらも娯楽を許さぬ世界、不思議な犯罪会社 などなど
ありえないとは言い切れないような、様々な未来の可能性を見せつけられているようで。

たとえば、現代のSNSコミュニケーションに入り浸りやスマホを常にいじくる人々。
星新一氏の描いた、行き過ぎた世界と何が違うのかというと、言い返せなくなるような。

21世紀の現代に、改めて読み直してみるとちょっと背筋が冷たくなるような、そんな傑作ばかりでした。



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