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『舟を編む』~言葉の大海原へ~

舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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辞書づくりの世界


玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。 (内容紹介より)

●一点集中

2012年本屋大賞、大賞受賞作品。
辞書という、身近なような遠いようなそんな世界のお仕事を通して見える人間模様。

図書館で借りられるまでが長かった・・・
いつ行っても誰かが借りていて、手に取れるまで数ヶ月をようしました。(予約するとかはあんまり好きではないので)

舞台は、辞書作りというやや特殊な仕事場でのお話。
言葉をもっとも正しく、丁寧に、そして大切に愛する人々がこの物語の登場人物たち。
普段聞きなれない言葉や、行動が色々でてきて、けっこう目新しさもあり面白かったです。

●辞書でワクワク

普通のことは人並み以下しかできなくても、ある特殊な分野ではとんでもない才覚を発揮する人。
ここでは、文字の分野でそれをはっきするひとが主人公となっています。
なんだか、妙な共感を持ちます。私も器用なほうではないんで。。。
(かといって、なにか特殊分野で類まれなる才能があるかといえばそうでもないのですが。)
器用でなくても、一般のことが人並み以下でも、そんなんでも。
何か一つのことに打ち込む人はカッコイイと思わせてくれる姿があります。

身近にあるものをつくるところは身近ではないということ。
考えてみれば当たり前かもしれないけれど、なかなかそこに気づかないもの。
辞書にしても、これを作る人がいるなんて考えたこともなかったし・・・

そういうところをテーマにした時点で、半分面白さはきまったようなものなのかも。
それでも、それをドラマチックに、小説として面白く読ますという腕は著者の力量。
たんなる目新しい世界というだけでなく、青年の葛藤や、恋愛、その道一筋に生きている人々の情熱などなどの人間模様があって、これが物語として血脈が宿るのです。
ドキドキもしたし、ワクワクもしたし、悲しくなったりやきもきもしたし。
辞書をテーマにしたもので、正直こんなにいろんな感情をあじわえるとは思わなかった。。。
(最初は地味な小説をイメージしていたので)
それらが味わえたのは、三浦しをんさんの力量の賜物でしょう。

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