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『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』~会田誠のアーティスト論~

美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか
(2012/11/09)
会田 誠

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現代アーティスト、会田誠。
現在(2013.2.7)東京は六本木ヒルズ、森美術館にて「会田誠 天才でごめんなさい」開催中(めちゃくちゃ行きたいが、東京は遠い。。。)。

大学時代から、好きなアーティストのひとりです。
描く女性などは綺麗なのですが、モチーフが残酷であったりポップであったり、社会派であったりと縦横無尽。
エロ・グロ・ナンセンス的なものも多いですが、それらがうまく現代的な要素を風刺しているようで。
油絵に、ダンボールを使った立体、映像とその制作ジャンルは多岐にわたり、今最も人気のある現代アーティストの一人と言っていいでしょう。

何冊か、会田誠氏の本も読んだことがありますが、その中でもこれが一番面白かったです。
くだらないことから、アート論まで、幅広く扱っていて、アーティストの視点や思考が垣間見える感じ。
話によっては、ほんとうにくだらないんですが、そこから徐々に現代世相やアートの話になっていくとシビアな感じに。
作品からだけではうかがい知れない、深いこと考えているんだなと結構感心する部分が多かったです。

表題の『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていなのか』は、たくさんある話題のうちの一つ。
エロめいた話かと思いきや、けっこう造形的や美の観点から熱く語っています。
美とかエロとか、視覚的とか感覚的とか、そういったものもひっくるめてアートに立ち向かわないといけない、アーティストの業のようなものさえも。
どこまで真面目で、どこからが冗談なのかその線引きはわかりませんが、観衆にハッタリをかますのもアーティストのお仕事のうちでしょう。

本書の中で「なるほど、会田誠がいうのだからそうだろう。」と思わされて部分を抜粋

「戦後民主主義によって母性と父性が壊れた典型的家庭に育った僕のような者が、強く母性をアピールする豊満な乳房を忌避するのは当然の成り行きだ。それが現在のロリコン国家日本を生んだと外国の美術ジャーナリストに簡単に説明することが僕は多いが、あながち間違っていないと思っている。」

「思うに現代美術への熱量はその社会(国家、都市、地方、企業、etc)の精神的若々しさを測る一つのバロメーターです。」


現代アートだからできること。現代アートにしかできないこと。
その日本の最前線で活躍している会田誠氏だからこそかけることってあるんです。

-------------------------
大学時代に見た、会田誠氏に密着取材した映画『≒会田誠~無気力大陸~』
同じ『≒』シリーズで森山大道氏をテーマにしたものとの二本立てでした。
重厚でシリアスな感じの森山大道氏の後が会田誠氏・・・

いい感じの緩急ついた構成に満足した思い出があります。




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