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『ノルウェイの森(上)』~物悲しい青春~

村上 春樹
02 /25 2013
ノルウェイの森(上)ノルウェイの森(上)
(1987/09/10)
村上 春樹

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松山ケンイチ主演で映画化もされた、村上春樹の本。
日本のみならず、世界でも評価の高いとされる小説。

名作の定義のひとつに、「色あせないって」いうのがあると思います。
たとえどんなに昔に書かれた話であっても、どの時代でも新鮮な感動を与えてくれる。
おそらく普遍的な何かをうまくすくいだしているからこそ、それが可能なのでしょう。

そう言う意味では、この『ノルウェイの森』も名作の部類にはいるでしょう。
書かれたのが1987年。いまから25年以上前。
なのに、2013年の今読んでも、話からすごい瑞々しさが感じられます。
同じく村上春樹の『1Q84』と比べても、そこに時代的な差というものが感じられません。
(小説には時代が経ると古臭さがでてくるものがあるけれど、ここにはない)

いわゆる青春恋愛もの。
時は60年代で、主人公は大学生。まだ20にならない。
ニヒルでもないけれど、どこか熱くなれない性格で、自分というものの実感がつかめないもどかしさのようなものがただよう青年。
直子という亡き親友の恋人と、近づくことから物語は展開していって。。。

なんだか全体的に重いし、息苦しいんだけれど清らかなイメージ。
タイトルじゃないけれど、深く霧の立ち込めた森にいるような小説。

主人公の周りを、目にはみえない圧力のようなものが次第に濃くなっていく雰囲気がやりきれない。
子供ではないし、大人でもない。そしてなによりも不器用だからこそ、ゆっくりとした苦しみが沈殿しているよう。
青春ってものの、薄暗くやりきれない面を体現したような主人公が、恋をしようとする話。

上巻を読んだだけで、かなり胸にじーんとくるものがありました。
楽しいとか面白いとかでは全然違うのだけれども、それでも感情の中には必要で、少しあるくらいが心地よい感情。
たぶん悲しいと切ないの中間ぐらいでしょうか。

あんまり、冬の夜長に読むには適しているとは言い難いけれど、読んでおいたほうが良い小説。


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