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『かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)』~ほっこりとした万城目学的おはなしー~

万城目 学
03 /07 2013
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
(2013/01/25)
万城目 学

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『鴨川ホルモー』などの作者、万城目学氏のお話。
「おはなし」って表現がよく似合う、ほっこりとした内容。

犬を旦那さんに持つマドレーヌ夫人(猫)。
彼女と、その飼い主のかのこちゃんを中心に描かれる、割とハートウォーミング系のおはなし。

他の万城目作品と違い、この話には「ご当地伝承云々」がでてきません。
なので、これまでの作品と同じテンションで読むと、ちょっと面食らうと思います。
(私も若干面食らいました)
おバカな感じもなく、土着的なファンタジー要素もほぼ無し。
(ほんのちょっとだけ『鹿男あをによし』とのリンクを匂わせるシーンがでてきますが。。。)
そういうのに頼らない作品を書いてみようという、なんか挑戦的な気晴らし的な伸びやかさすら感じます。

犬と猫という、種族を超えた愛。
種族が違うだけに、お互いを思いやる気持ちや気遣いなどが、なんだか健気で美しい。
犬は鎖をされているし、猫は自由。そういった境遇の違いなどによる、心遣いのきめ細やかさなどもよく描かれていると思います。

マドレーヌ夫人たちだけだと、なんだか淡々としてしまいがちなところを、まだ小さいかのこちゃんがいい具合にクッションになって、話をふくらませてくれる。
邪魔にならず、主張しすぎず。それぞれのキャラクターがそれぞれにいい役割を演じている。
そういうのが絡み合っていて、読み終わってみると、なんとなく万城目学氏を感じるような余韻も漂います。

心があったかくなったり、ちょっぴり悲しかったり。
めちゃくちゃ面白いという類の作品ではありませんが、そういう気分を味わいたい時には良いものです。


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コメント

非公開コメント

本当に面白くあっという間に読んでしまいました。
可愛いお話で、心地よかったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

藍色さん、コメントありがとうごあいます☆

ほっこりと可愛いお話ですよね。平和な世界なんだけれども、ただそれだけではなくて悲しみとか切なさもアクセントで効いています。

トラックバックですが、私あまり知識がありませんのでご了承ください。あしからず。

トラックバック

「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」万城目学

その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。 書き下ろし長編小説。 かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な...

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