FC2ブログ

スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『世界から猫が消えたなら』~切なさと温かさ~

川村 元気
04 /17 2013
世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら
(2012/10/25)
川村 元気

商品詳細を見る



本屋大賞2013で8位にランクインした本。
以前記事で読みたいなぁと言っていたら、ひょんなことから手に入りました。

内容は想像していたのと違ったけど、期待していただけの良さがありました。
なんというか、胸にじーんとくる良さ。

最初タ『世界から猫が消えたなら』というタイトルで想像したのは、物事の仮定的な世界を扱った話。
猫が世界から消えたなら、こうなってこうなって最終的にどうなる、といった感じ。

実際は全然違って、のっけから切ない。
死を目前にした主人公と悪魔の囁きから始まって…
絶望的なシチュエーションに立ったとき、どのような行動をとるか。そして何を思うか。
生きることへの選択とその代償。そして代償の価値。

主人公のかなりつらい状況。
文体がひょうひょうとしている分だけ、じんわりじんわりとそれが伝わってきます。
ページを進めるにしたがって胸が締め付けられる感じ。
でも、主人公が残りの日々で気づく生きることの良さとか人との関わりあいとか愛だとか。
死が目前にある状況の中で、見えてくるそれらのものへの感謝や愛おしさなんかがとてもうまく描かれていて、切ないんだけど同時にどんどん胸が温かくなってきました。

すらすらと読める小説です。
難しくはないが、軽いわけではない。でもズーンと重いというわけでもない。
人って何なんだろうとか考えさせられたり。
いろいろなことを考えながら読み進めていくうちに、徐々にのめり込んでいく。
油断していると、泣かされる。

(胸が)締め付けられたり、ほっと緩んだり。
そういう繰り返しを経て、読み終わるとじんわり温かい心持ち。
正直、切ない小説。
でも読み終えたときには優しい心持ちになれる小説でした。

(話の中にでてくる猫がいい味だしています。)


関連記事
雑記『2013年本屋大賞』 感想

コメント

非公開コメント

図書館男子

図書館好きの管理人が、様々なジャンルの本を紹介しています。特にお気に入りなのは、江戸、落語、アート、デザイン系の本。相互リンク随時募集中!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。