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『超革命 人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)』~兵庫県美の人気のヒミツ~

超<集客力>革命  人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)
(2012/04/10)
蓑 豊

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著者は、これまで数々の美術館を歴任され、現在兵庫県立美術館館長を務める簑豊さん。

私は昔神戸に住んでいたことがあるので、兵庫県立美術館にはちょくちょく足を運びました。
今から十年近く前のことですが、当時はわりと堅めの企画展が多かったという印象。
どちらかといえば現代美術が好きな私にとっては、ちょっと物足りない美術館という印象でした。
(ただし、常設展示内容は私好み。重厚なものと現代性、絵画と彫刻のセンスがよくその点はお気に入りでした)

2月に、久しぶりに兵庫県立美術館へ行く機会が。
その時の企画展は「フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活」でした。
美術館に行くと、まず外観に変化が。
安藤忠雄さん建築の美術館の上に、どでかいカエルが。
なんだかこれまでと違う空気を感じつつ、中へ。
企画展はフィンランドのアートやデザイン、そしてムーミンの著者トーベヤンソンさんの絵がうまいこと融合されており、なかなか素敵なものでした。
物販などのスペースも充実しており、アート×デザイン×カルチャー×ショッピングと様々なに楽しめる構成。
来館者も少なめかなと思っていたのですが、家族連れなども多く大盛況。
私が一番に期待していたマリメッコの展示物がやや少なめで残念でしたが、全体的にはとても楽しめました。
この企画展を通じ、いままでの兵庫県立美術館のイメージとは違う、新鮮さを感じたものでした。

本書を読むと、館長の哲学のようなものが感じます。
美術館というところはどういうところか。アートとは何か。
文化施設ということにあぐらをかいて、一部のアートを好きな人だけを対象にしていてはいけない。
いかに集客力をあげるために工夫しているか。その情熱が伺えます。

一番共感したのは、子どもを大切にするということ。
小さい頃に親に美術館へ連れてきてもらった子どもは、大人になった時にほぼ百パーセントの確率で子どもを美術館に連れてくるとありました。
簑さんは、金沢21世紀美術館の館長時代に、金沢にいる小中学生すべてに美術館に来てもらうよう、尽力したそうです。
私は子どもがアートに触れられる場作りに興味があるので、このような考え方は非常に素晴らしいと思いました。
このような信念を持つ方ならば、今後の兵庫県立美術館はもっと素晴らしいものになっていくに違いありません。

美術館や博物館。
私はアートやそういう文化的なものが好きなので、都市圏へ出かけるたびにちょくちょく展示会などへ行きます。
関西方面が多いのですが、最近よく行くのは大阪は中之島にある国立国際美術館と同じく大阪の万博公園にある国立民族学博物館。
国立国際美術館は地下にあるタイプの美術館で、外観はパイプでできたオブジェのような形をしています。
国立民族学博物館は、岡本太郎氏の太陽の塔がそびえる万博公園内にある博物館。
どちらもそれほど大きくはないですが、面白い企画展が多いので好きです。
美術館としての規模の大きさでなく、どのようなアプローチでアートや文化を打ち出していくのか。
その辺の工夫の仕方しだいで、日本の芸術文化の今後は大きく変わってくることでしょう。


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