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『正蔵一代』&『落語家柳昇の寄席は毎日休みなし』~老齢噺家~

落語
06 /21 2013
正蔵一代正蔵一代
(2011/09)
八代目林家正蔵

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落語家柳昇の寄席は毎日休みなし落語家柳昇の寄席は毎日休みなし
(2008/06)
春風亭 柳昇

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八代目林家正蔵と五代目春風亭柳昇。
年代も違うし、スタイルも全然違う。
だけれども、どちらにも引き寄せられる。

落語の本です。
対照的な二人の噺家を並べてみました。
正蔵師匠のほうはバリバリの古典。ゆったりと話し方でドカっと笑わす芸ではないけれど、整った味わいのある噺家さん。笑点でおなじみ、林家木久扇師のお師匠さんです。
一方、柳昇師匠のほうは、がっつりと新作。とぼけた感じの芸で、とととっと気づいたら柳昇ワールド。いろんな角度からギャグが飛び込んでくるので油断できない面白さを持っています。こちらは笑点でお馴染み春風亭昇太師のお師匠さん。

最近テレビ番組で見るお笑いでは、出てくるのは若い人ばかり。
勢いはあるんだけれど、なんかものたりない。刺激だけで味わいがたりない。
関西ローカルとかだと、ベテランの漫才なんかも見れるのですが、一般的なテレビではそういう若手の芸しかみれません。
たぶん、そういうのに飽きて落語が好きになっていったという面もあります。

落語の世界。いや、日本の古典芸能全般に言えると思いますが、おじいさんになってからが真骨頂。
長年練り上げてきた芸が熟成され、なんともいえない魅力となってきます。
正蔵師匠も、柳昇師匠も80歳過ぎてからも高座に上がられていたそうです。
音源や映像が残っていますが、やっぱりその歳でないと出せない魅力が漂ってます。

お二人共既に鬼籍に入られています。
残念ながら、お二人の芸はリアルタイムで見られませんでした。
でも数多くの音源、映像が残っていてそれからその空気が味わえますが、どういう人柄だったのかがわからない。
もちろん、ウェブなどでそれらの情報は集められますが、ここまで年月を重ねるまでにどのような人生があったのだろうかと気になりもして。

こういう自伝的なものが残されているのは、後の人がその時代、名人の足跡を読み取るのに大変役に立ちます。
これらの名人はどういう人生、どういう時代を生き抜いて、これらの芸にまでたどり着いたのか。
人との出会いや、経験、遊びエトセトラ。
特に、『正蔵一代』などでは、明治、大正、昭和初期の日本がどういう有様だったのかも描かれていて、歴史的な情景も相まって面白かったです。

本を読んだことで、正蔵師や柳昇師の噺の理解度がも一歩深められればと思います。

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