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『チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)』~野菜たちの戦い~

アート
06 /25 2013
チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)
(2010/10/16)
ジャンニ・ロダーリ

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宮崎駿監督もほめていた『チポリーノの冒険』。
以前『本へのとびら』という本で、そのことが書かれており、ずっと気になっていました。

分類で言えば児童書でしょう。
擬人化された野菜たち。可愛らしく描かれたキャラクターたちが大冒険。。。っとうわかでもなかったです。
ありがちな冒険活劇などではなく、けっこうシリアスな内容も含んでいて、面白い。
圧政に苦しむ民。支配する側される側。その中で権力に立ち向かうチポリーノ。
あとがきを読んでいると、書かれたのは1951年。けっこう第二次大戦でのことや、ナチスのことなんかも織り交ぜられてるようです。

かなり、シビアで毒っけのある内容を、わかりやすい展開と可愛らしいキャラクターたちでうまくオブラートに包んでいて、子供たちでも受け付けやすい形に落とし込んでいます。
おそらく、子供たちだったらすんなり飲み込めることでしょう。
大人だと、ついつい奥に隠されているものを感じ取ってしまい、素直に受け取れないかも。
だからこそ、子どもに必要な本なのでしょう。

この挿絵がとにかく可愛い。
現代でも十分通用する可愛さと言いましょうか。キャラクターの原点のような良さがあります。
野菜がキャラクター化されており、それぞれの特徴を面白く描き出しています。
特に、悪者役の野菜なんかの描き方は、かなりデフォルメが聞いており、醜くもおかしなデザイン。この中では柑橘系がわりと悪役ですが、表皮の凸凹をうまいぐあいに活かしていました。

この絵も、しっかりとした上手さがあります。児童書にふさわしい絵。
下手な絵などがあると、子どもはそれらの影響をもろに受けてしまいます。
その結果、それが基準となって子どもたちが変な絵を描きはじめる危険性も。
しっかりとした上手さの上に展開されるデフォルメ、キャラクター。
ここに描かれているチポリーノたちなどは、是非とも子どもに真似して描いてほしい、良質の絵が詰まっています。


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子どもに必要なものとは 『本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)』

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図書館男子

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