FC2ブログ

奇人達の履歴 『妖人奇人館』

幻想的
02 /21 2011
妖人奇人館 (河出文庫)妖人奇人館 (河出文庫)
(2006/05/03)
澁澤 龍彦

商品詳細を見る


かくも美しき歴史の影で

ノストラダムス、カリオストロ、ラスプーチン、etc・・・
様々な書物などで幻想と現実の境目の住人として
扱われた偉大な奇人たち・・・
彼らはどのような生涯を送ったのか。
謎多き怪人物達の人生を紹介する、エッセイ集。

作者の澁澤龍彦氏はサディズムの語源で有名な、
マルキ・ド・サドの著作研究および紹介で有名な人物。
そのほかにも世界中の風俗や怪奇、淫猥なものなど、
精神世界や文明の暗黒面などを精力的に発表し続けてきた。
没後20年以上たつが今なお、著作の人気は高い。

私はこの本を数年間探しました。
画像に使っているのは復刻版の表紙でしょうが、私の探していた時には
まだなく、昔の版のものを探すしかありませんでした。
しかし本屋ではそれがぜんぜん売っていない。
アマゾンの中古でようやく見つけたのを覚えています。

この手の本は現在でもよく売られているのですが、
いかんせん本として魅力を感じません。
ちゃちなイラストや大雑把な解説ではかえって欲求不満になります。

この本では肖像画が挿絵に載っていたり、渋沢氏の怪しくも軽快な
語り口によって、怪奇な世界の詳細を知ることができます。
怪人物達の名前や何をしたかだけでなく、どのような人物でいかに
世を惑わし、どういう生涯を過ごしたのかということも書かれています。

決して教科書には出てこず、正史では詳しく描かれない、歴史の影を
彩ってきた人物達

好き嫌いははっきりわかれますが、不思議や怪異を好む人たちには
きっと満足いただけると思います。

コメント

非公開コメント

図書館男子

図書館好きの管理人が、様々なジャンルの本を紹介しています。特にお気に入りなのは、江戸、落語、アート、デザイン系の本。相互リンク随時募集中!