FC2ブログ

スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』~3Dプリンターが一家に一台となったとき~

実用書
08 /06 2013
MAKERS―21世紀の産業革命が始まるMAKERS―21世紀の産業革命が始まる
(2012/10/23)
クリス・アンダーソン

商品詳細を見る



クリス・アンダーソンさんの著書を読むと、目の前がパーっと開ける感じがします。
世の中の流れを見ながら、その先に何が待ち構えているのか。
『FREE』の中でも感じたことですが、今起こりつつあるムーブメントが未来に何をもたらすのか。
その明確なビジョンが提示されており、”リアルな近未来”が実感できます。

『MAKERS』で主題となっているのはビットからアトムへの世界の転換。
3Dプリンターの値段が下がり、家庭でも買えなくはない時代となってきました。
たとえば、それによってパソコンでデザインした雑貨などが、その場で作ることのできる時代を意味します。
今までパソコンの中だけのものだったデジタルデータ(ビット)が手軽に手に持てるオブジェクト(アトム)に変換される。
これによって、世の中のありかた、ライフスタイルがどのように変わっていくのかが、わかりやすく紹介されています。

私は、大学時代にプロダクトデザインを学んでいました。
授業では、3Dでデザインをすることまではありましたが、それを実際に形に起こすのは、いつも手作業でした。

実際につくると時間もかかるし、ズレも出てくるし、、、
このパソコン上のものが簡単に立体になればなぁなんて夢見ていたものでした。
それが現代では夢ではなく、バリバリの現実として可能になっている。
頭の中にある形が、かなり容易にモノ化できる時代ともいえます。

個人で3Dプリンターを持っていなくても、データを立体化するサービスを行っている会社がいくつかあります。
デザインしたものをウェブで入稿して、そして形あるものとして手に届く。
一個からでもそれらのサービスは可能ですが、ある程度のロット数を確保すれば、自分オリジナルの雑貨、商品を売り出すことも可能です。(それらを売り出すためのシステムは、現代では沢山ありますから)

まだまだ、3Dプリンターは高く、一家に一台というのはもう少し先のようです。
しかし、みなさんが使っている2Dのプリンターも大昔はとても一般家庭で使えるような値段ではありませんでした。
それが低価格化によって、今やどこの家でも当たり前にみかけることができます。
今後、3Dプリンターのローコスト化が進むにつれて、一家に一台が当たり前のことになってくるでしょう。

それはメリットだけではなく、デメリットも想定することができます。
2Dプリンターの普及によって、印刷業界や写真業界は方向転換をせざるを得ない状況になりました。
それまで特権階級的でもあった印刷というものが、家庭で簡単に行うことができるようになった。
そして、これまで利用していた印刷や写真現像に対してお金をかけなくなってしまいました。
その結果、特に地方などの印刷屋さんや写真現像を行う仕事は廃業に追い込まれたところも少なくないだろうと思います。
3Dプリンターの普及はおそらく我々のライフスタイルをがらりと変えるでしょう。その時に、我々は何に”お金をかけなくなる”のでしょうか。
一家に一台の時代。その時私たちは3Dプリンターで何を製造しているのか。
まだまだ未知の部分もありますが、良い面、悪い面双方を見据えながら、この新しい時代の流れを受け入れていきたいです。


関連記事
”ニッチ”を富に変える 『ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』
Googleが無料でやっていける訳 『FREE~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』

コメント

非公開コメント

図書館男子

図書館好きの管理人が、様々なジャンルの本を紹介しています。特にお気に入りなのは、江戸、落語、アート、デザイン系の本。相互リンク随時募集中!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。