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『ザ・万字固め』~万城目学と東電株~

ライフ
08 /13 2013
ザ・万字固めザ・万字固め
(2013/02/09)
万城目 学

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お盆です。
猛暑というより、酷暑が続き外に出るのが辛い。
ジリジリとお日様がさす日中はできるだけ家の中でのんびりしたいものです。
気分転換に、ブログ背景を変えてみました。

『鴨川ホルモー』などで有名な万城目学さんのエッセイ。
万城目さんのエッセイはのんびり読むのにぴったりなゆるさ。
色々と考察はあるのだけれど、その着地点はふわふわしたところに。
硬すぎず緩すぎず、ちょうどいい具合の半熟卵のごとき味わいがクセになります。

最近、とにかく暑かったし、頭もあんまり使いたくないので、ポケーっと読ませていただきました。
今回も、はずれなくゆるい。
全体に万城目学の飾らない人柄がにじみ出ているよう。
一つ一つの出来事に言及はすれども、これといった確固たる着地点につく前に次の話に飛んでいく(私にはそう感じます)。
話も身近なことを話していたかと思えば、海外の広大な大地になったりと、そのコントラスでだれることはなく、読み勧められました。

この『ザ・万時固め』で一番興味をそそられたのが東電株の話。
万城目さんは東電株を1000万円分近く保有していたそうで、あの東北大震災ののち、大変な目にあったそう。
震災直後、テレビから伝わってくる天災の数々。そののち明らかになる、原発の異変。
東京電力や内閣が代わる代わる原発の現状を伝える中、東電の株は暴落し続けたそうです。

東電株を持ってない者にとっては、原発の行方が第一の関心事ですが、株保有者にとってはそれだけで収まらない。
一夜にして莫大な額の損害を被った株保有者たち。
そして、その後の東京電力株主総会。
万城目さんは開催直前に株を全て売ったそうですが、参加の権利が届いたので現場に向かったそうです。

歴史的な人災の当事者東京電力とその株主たち。
株主という主観にたった万城目さんの目から見た株主総会の様子。
文章から会場の息詰まり感、東電側と株主とのすれ違い、なによりも、打つ手なしの諦めムードなど。。。
ほんわかした万城目さんのエッセイでは珍しい、シビアな現実が見えてきました。
これまで、東電株主がどんな気持ちだったのかなんて考えたこともなかったので、複雑な気持ちに。
そういう、震災被害の形もあったのだと、勉強になりました。



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