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『中国嫁日記 一』~価値観の相違と希望~

漫画
12 /10 2013
中国嫁日記 一中国嫁日記 一
(2011/08/12)
井上 純一

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国境を越えた愛。

そこに生ずる、文化を起因とした相違など。

時には驚き、時には衝突し、時に受け入れる。

新鮮さなどなどが渦巻きながら、二人は夫婦となっていく。



中国人の奥さんをもらった、著者の日常を綴ったエッセイ漫画です。

食事であったり、作法であったり、一緒にくらしているなかで気付くお互いの国の違いを、ほのぼのとしたタッチで描いていて、可愛らしい漫画。

まるっこいキャラクターとして描かれた奥さんの一生懸命ぶりがとても好感が持てます。



この著者、自身でも言われておりますが、オタクだそう。

自身もオタクであるし、職業もその世界(オタク市場)の方。

どっぷりとその世界で浸かってきた、ある種24時間純正培養のオタク(?)といっても良いかもしれません。



そんな著者が、中国人の、しかもかなり歳のはなれた、しかも可愛い奥さんと結婚する。

オタク文化は今でこそだいぶ価値を認められていますが、ことオタクの人々にはまだまだネガティブなイメージをもたれているのも現状。

日本人の価値観ではなかなか、お嫁さんの来てがなさそうな著者ですが、中国人の奥さんからは誠実そうで、真面目な人に映ったんだとか。

価値観というものは絶対的ではないっちゅうことがしみじみわかりました。



生まれた国の違いには、かならず価値観の違いというものを生み出すはずです。

そういう相違というものは、ネガティブな面に目を向けられがちですが、本書の夫婦のようなそういう違いによって、うまくお互いの好意に働いたという例を見ていると、まんざら悪いもんでもないなと思いました。



日本国内では、ネガティブな価値観を持って見られているものでも、それは国を超えれば何かしらの良い価値観に転換するのではという、そういった可能性に目を向けさしてくれる本でした。

雑記 ふなっしーと自営業者

雑記
12 /06 2013


今年大ブレークしたものの一つ「ふなっしー」
ゆるキャラ界において異色の存在であり、その独特の声と動きでのし上がってきたキャラクター。

一番最初にふなっしーを見たのは、確か「スッキリ」でした。
朝の番組で突然出てきた謎のキャラクター。その動きは尋常ではない。
すごくハイテンション。ジャンプ時の滞空時間の長さ。
そのインパクトたるや相当なものでした。

正直最初は可愛いとかではなく、どちらかというと気持ち悪いなと感じました。
異質な存在、ゆるキャラというものは、官公庁にどっぷり浸かった、ある種のお堅さを備えているイメージすらありましたので。
あの自由さは船橋市非公認キャラクターということでなんとなく納得。
それから、テレビで見かける機会が増えるごとに、徐々に好きになっていきました。


『ふなっしー、初の激白』→http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/?date=131125_1


リンク先は、NHKのサイトです。
ここでは、公的機関や企業等の援助を得ずにのし上がってきたふなっしーの思いが語られています。

これを見ていて強く思ったのが、ふなっしーも戦う自営業者なんだなということ。
ふなっしーはこれまで全国各地を巡ってきたことと思います。
今でこそ有名で、旅費、滞在費などもでるでしょうが、当時は自腹を切って活動に励んでいたことでしょう。
ゆるキャラまつりなんかに呼ばれた場合、その時間の活動の分だけ他のゆるキャラなんかはバックについている市町村や企業等から出張費、時間外労働費などが出ているはずなのです。
宣伝費なんかも、税金とかかけてチラシやらポスターやらのぼりやらなんやらを作ってもらえているわけです。
あえて言えば、”代わり”だっていることでしょう。

そんな中、ふなっしーはたったひとりで踏ん張ってやってきたわけです。
自分で旅費をだし、グッズを作り、動画を作り、広報をして。
こういうことを考えるとまさしく自営業者の姿とだぶるわけです。

自営業者、特に何かを販売する系の人。
地域で何かイベントがあった場合でも、自分の休みと自腹を切って、知名度を上げるため、人間関係のため、地域のためにイベントにでるのです。
休みの日に、自分の商品を売ったり、時には焼きそばなんかも焼いたりしながら、せっせと自分、店の名前を売り続けるのです。
ほかのブースでは公的機関の職員さんや大きい企業の社員さんが働いていますが、彼らには休日手当がでているのです。
もちろん、その人たちも貴重な休みを割いて出てきているわけですから、大変には違いないのですが、そこで身銭を切るか切らないかの違いは結構大きいのではないでしょうか。

私の周りにも自営業の方がたくさんいて(ちなみに私も自営業)、休日などにイベントなどに出て頑張っておられる方がたくさんいます。
遠くのイベント、勉強会まで自腹を切って出かけていく人もいます。
そういう姿とふなっしーが重なって、今ではただふなっしーが好きというだけではなく、何か”仲間意識”のようなものさえ感じるようになりました。

もしかしたら。
ふなっしーにはただ可愛いというだけでなく、そういう個人で頑張る仲間意識的なそういう好意の抱かれ方もあるんだろうなっというにいたり。
これからのゆるキャラのあり方は、こういうところまで意識していけば面白いんじゃないかと思いましたとさ。

『悶絶スパイラル』~赤裸々、しをん姉さん~

三浦 しをん
11 /30 2013
悶絶スパイラル悶絶スパイラル
(2007/12)
三浦 しをん

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三浦しをんさんの赤裸々エッセイ集。
今回も羽仁衣着せぬ(?)感じで、自らの珍日常を語ってくれています。

実際には、わりとありふれた日常なのでしょうけど、そこはやはり文才のある人が書くと違う。

たとえば、我々が何か面白いと思った経験を話すとき、あーだこーだと余計な情報や、鈍いテンポになってしまい、結局自分が感じた面白さの半分ぐらいしか伝えられないのではないでしょうか。

三浦しをんさんの場合、そこを二倍も三倍も増し増しで伝えてくれる感じ。
日常の一コマを、ありのままに、なおかつより面白く伝わるようにという意気込みみたいなものも感じられます。
(お腹壊した話とか、アンダーヘアーから見る加齢観とか、下な話もたくさんでてきます。小説からはなかなか想像のつかない、あけっぴろげ&かなり日常感あふれた三浦しをん節が面白い。)

サービス精神豊富だとしても、なかなかね。。。伝えることって難しいですよ。
どうしても、情けないこととか隠したくなりますしね。
そこを奥深くにしまわずに、「ほれほれ、どうぞ」と見せてくれる。
しかも丁寧にラッピング、ギフトカードまで添えて、より良く(面白く)情けないとほほなことを読者に披露するしせいに、人を楽しませる文学に携わるものの魂みたいなものさえ感じますね(おおげさすぎか?)

『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 』~続けることの重要性~

新書
11 /26 2013
勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)
(2012/10/26)
梅原 大吾

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買ったり負けたり、大体の場合がそれの繰り返しじゃないかと思います。

しかしこの本のタイトルには“勝ち続ける”とある。

いったいどんなもんじゃろかと、興味の惹くタイトル。



著者の梅原大吾さんはプロゲーマー。

格闘ゲームをやってお金を儲けているという希有な存在。

梅原さんが身を置いている世界はシビアなはずです。

負けが続けば、職を失いかねない世界。

そんな世界で勝ちを重ねる梅原さんの思いなどが書かれています。



最初のほうは、ちょっと鼻につく感じ。

幼少期から二十代前半ぐらいまでのことが書かれているのですが、「俺はこんだけやってて、気持ちもこんだけ強いから勝てるんだ!」的なちょっと自慢に感じる部分も。

しかし、これが歳を重ねるにつれて、変化してきます。

そして、その変化した部分が勝ち“続ける”につながるポイントとなってきます。



勝つだけでなく、勝ち続けるためには。

そこには、やはり才能を超えた、努力が不可欠だなってのが見えてきます。

イチローとかでもそうですが、普段の生活、トレーニングがあるからこそ、勝負の場で成果が活きてくる。

しかも、その努力は決して無理して身体を痛めつける物でなく、継続して行えるものでなくてはならない。



結論部分は割とシンプルなところに行き着いたように見えました。

でも良い物ほどシンプルなものなんじゃないでそうか。

継続は力なりを改めて思い直させられました。

『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』~古典を身近に~

漫画
11 /22 2013
日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典
(2011/08/25)
蛇蔵、海野 凪子 他

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日本文学、それも古いもの。

それこそ平安とかそれぐらいのもの。

中、高と古典の時間に習ったかと思います。



古典苦手でしたね。

どうしても物語とか随筆とかいった視点で向き合えない。

“授業”カテゴリー“古典”枠から離れてみられないので、苦手意識のみが膨らんでいきました。



今回読んだ『日本人なら知っておきたい日本文学』は漫画形式。

いわゆる古典にでてくる人物に焦点をあてたもの。



絵柄がポップなのですごく読みやすい&面白い。(作者は『日本人の知らない日本語』を書いた蛇蔵さん&海野凪子さん)

可愛らしく描かれた古典の主要人物、清少納言や紫式部などが、どんな人物だったかがわかりやすく描かれています。

それも、現代人と通ずる部分を上手くピックアップしている感じ。

何百年も昔の人々ながら、日頃の思うことや不満なんかは変化がないんだなってのがわかります。

その人物のくせなや性格なんかも、今風の事柄にあてはめて説明してくれているのですっと頭の中に入ってくる。

この人ってこんな人物だったんだ。じゃぁ作品もちょっと気になるなぁって流れに自然となってきました。



この一冊で、古典世界のことががっつり分かるというものではありませんが、すくなくともとっかかりとしては凄く良い本だと思います。

私の頭の中の“授業”カテゴリーから古典をしてみようと思えた本。



いまだに、源氏物語などチャレンジしては挫折しておるわけですが、本書に紹介されていた、別の本で古典世界にチャレンジしてみようと思います。

図書館男子

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